ミカンハダニ 

1.生態と防除のねらい

 年間、10世代以上をくり返し、条件さえよければいつでも増殖することができる。一般の圃場では例年7〜8月と10月頃多発する傾向にある。冬期のマシン油乳剤の効果が高く、的確に防除した場合は梅雨明け頃までハダニの発生を抑えることができる。経済的被害許容水準はメス成虫の寄生葉率30〜40%であり、これを一応の目安として防除の要否を決定する。
 現在、各種殺ダニ剤に対する抵抗性ハダニが各地に発生しているので、抵抗性の検定又は今までの防除効果から抵抗性の有無を確かめ適切な殺ダニ剤を導入する。今後抵抗性ハダニの出現を少なくするため共同防除又は一斉防除を推進し年間の防除回数を少なくする。
また散布にあたってはかけむらのないように十分な散布量で葉の表裏にていねいに散布する。

2.写真 


ミカンハダニ成虫と卵

カンザワハダニ成虫と卵

ミカンハダニ被害葉

カンザワハダニ被害葉