ヤノネカイガラムシ 

1.生態と防除のねらい

 年2〜3回発生する。幼虫は第1世代5月中旬〜7月下旬、2世代7月下旬〜11月、第3世代10月〜11月に発生し、繁殖力は旺盛である。
 防除の主体は第1世代幼虫発生期におくが、この期の防除を失した場合には第2世代幼虫発生期の防除でもよい。防除適期の目安としては、第1世代幼虫期の1回防除の場合は幼虫初発生日から45日目、2回防除の場合は幼虫初発生日から1か月後と2か月後である。
 なお、第2世代幼虫期では初発生日から35日頃が適期となる。
 本虫に対する有効な天敵としてヤノネキイロコバチとヤノネツヤコバチが中国より導入され、各地の無防除園では定着している。

2.防除法(生物的防除)

 殺虫剤の散布を極力少なくし、ヤノネキイロコバチとヤノネツヤコバチを保護する。

3.写真 


寄生部位の緑色斑

果実での寄生(雌成虫)

雄のコロニー