訪花害虫類 

1.生態と防除のねらい

 主な訪花害虫はコアオハナムグリとケシキスイ類である。
 コアオハナムグリは成虫が土中で越冬し、4月中旬頃より出現し各種の花に飛来する。ケシキスイ類の生態は不明な点が多いが、カンキツ園では冬期を除いて1年中見られ特に開花期に多い。
 被害の多いのは主に中晩柑類で、温州の被害は少ない。両種は主にカンキツ類の開花初期から盛期にかけて加害するので、この時期に1〜2回防除を行う。
 本種は各種の花に寄生し、飛翔距離が長いので広域一斉防除でないと効果が上がりにくい。なお、この時期は蜜蜂の放飼時期と重なるので養蜂家との連絡を密にして蜜蜂の保護に留意する。

2.写真 


コアオハナムグリ成虫

ケシキスイ成虫

コアオハナムグリによる被害果

ケシキスイによる被害果