ミカンネコナカイガラムシ 

1.生態と防除のねらい

 幼虫態で越冬し4月下旬に産卵する。第1世代幼虫は6月上中旬から発生、第2世代は8月上旬から第3世代は10月上中旬から発生するが、第2世代以降の発生は不揃いであり各態の虫が見られる。
 本虫の発生は、腐植が多く膨軟で、かつ排水が良好で乾燥気味の園に多い傾向がある。特にハウスミカンでは増殖が著しく、大きな問題となることがある。殺虫剤に割合弱く卵期をのぞいて薬剤が接触しさえすれば簡単に死ぬが、主に土壌中の細根に寄生しているので薬剤を虫のいるところまで到達させることは容易ではなく、薬剤だけの防除は困難である。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 冬季に中耕し越冬場所を破壊する。
 (2) 客土を行う。

3.写真 


 根部に寄生する成虫