ミカンサビダニ

1.生態と防除のねらい

 芽の鱗片の間隙に成虫態で越冬し、新芽の伸長とともに葉上で産卵繁殖し始める。6月中旬頃から急激に密度が上昇し、果実を加害し始める。7月になると果実上での繁殖が盛んになり秋季まで加害するが、10月上旬頃から芽の鱗片間隙に潜入し始め、10月下旬〜11月中旬にはほとんどが越冬に入る。
 従来、黒点病の防除に有機硫黄剤(ダイセン剤)を使用すればサビダニを対象とした防除を行う必要はなかったが、近年、一部で抵抗性の系統が発生しており、殺ダニ剤による防除が必要となっている。6月上〜中旬と8月下旬〜9月上旬に防除する必要がある。

2.写真 

 

被害果

成虫(一部幼虫)