うどんこ病  Phyllactinia kakicola

1.生態と防除のねらい

 被害葉にできた病原菌の子のう殻が、落葉前に枝や幹に付着して越冬する。5〜6月頃より子のう胞子が飛散して第一次伝染源となる。この頃の症状は葉に黒色の円形斑点を生じるのみであるが、8月下旬頃より葉の裏面に白色粉状の分生子を多数生じ、うどんこ病症状を呈してくる。また、10月上旬頃より発病葉の裏面に黄色〜黒褐色の子のう殻を多数形成する。
 防除は梅雨時期と8月下旬が重要であり、葉裏にも十分散布する。

2.防除法(耕種的防除)

  (1) 落葉を集め焼却する。

3.写真 


葉表の病斑(前期)

葉裏の病斑(前期)

葉裏の病斑(後期)

子のう殻(葉裏)