カキクダアザミウマ 

1.生態と防除のねらい

寄主植物はカキのみである。越冬は成虫態で行い、カキ、マツ、スギ等の樹皮下に潜伏する。越冬成虫は4月中旬ごろからカキ新梢に飛来し、未展開葉を加害する。加害を受けた葉は葉縁がカールし激しい場合は完全に巻き込む。被害葉からは6月上旬頃に第1世代成虫が出現し、この一部が夏新梢に移って第2世代成虫が出現することがある。越冬場所への移動は6月下旬頃から始まり、夏前から潜伏する。葉上で増殖した成・幼虫は果実を加害して赤褐色〜黒褐色の斑点を生じさせ、被害の激しい場所は斑点が帯状になる。本種に対する防除は果実被害の発生する6月を中心に行う。巻葉中に寄生するので浸透性の高い薬剤の効果が高い。

2.防除法(耕種的防除)

  (1) 被害葉をつみとり焼却する。

3.写真 


成虫           幼虫


新葉の被害

幼果の被害

熟果の被害