ミノガ類 

1.生態と防除のねらい

 果樹を加害するミノガ類として数種が知られているが、県内で多いのはオオミノガとチャミノガの2種であった。しかし、オオミノガはオオミノガヤドリバエの発生により極めて少なくなった。
オオミノガは老熟した幼虫で越冬し、主として5月下旬〜7月上旬頃成虫となる。幼虫は年1回の発生で、6月下旬〜7月中旬にかけ親ミノより脱出する。なお、秋季に発生する個体もあるが、ごく稀である。チャミノガは中齢幼虫で越冬し、翌春しばらく摂食した後、6月下旬〜7月中旬にかけて成虫となる。幼虫は前種よりやや遅く、7月下旬〜8月上旬に発生する。
 薬剤防除はふ化幼虫発生終期頃(オオミノガは、7月中下旬、チャミノガでは8月上中旬)におこなうと効果的であるが、ミノの大きさが15o以上に発育すると効果が劣る傾向にあるので、早期発見し早期防除をおこなうことが大切である。防風樹および周辺の雑木での発生に注意し、それらの防除も併せて行う。

2.防除法(耕種的防除)

  (1) 捕殺に努める。

3.写真 


チャミノガ被害葉

オオミノガ被害葉

ミノガ類の若齢幼虫の被害果


ミノガ類の若齢幼虫の被害葉