房枯病  Botryosphaeria sp.

1.生態と防除のねらい

 病原菌は結果母枝やせん定枝などで柄子殻、子のう殻、菌糸の状態で越冬する。翌年の6月頃より、これらに形成された柄胞子や子のう胞子が風雨によって飛散し、新梢、果軸及び幼果に潜伏感染する。果実では柱頭痕が侵入門戸になりやすく、初め黒色の小粒点が形成された後、最終的にはミイラ果となる。果軸では初め暗褐色楕円形の斑点を生じ、その後付近の支梗に広がって最後には果軸全体が針金のようになって枯れてしまう。
  防除対策としては、袋かけを早めに実施し、罹病果をできるだけ取り除くことが重要である。また、巻ひげやせん定枝に形成された柄子殻や子のう殻は重要な伝染源となるので、これらは園外に持ち出し、焼却または埋没する。なお、本病は薬剤防除の効果が上がりにくい病害であるので、耕種的防除により発病を抑制することが現実的である。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 袋かけは早めに行う。
 (2) せん定枝や巻ひげは焼却または埋没する。
 (3) 罹病果は見つけ次第取り除く。
 (4) 排水や通風採光をはかり、園内が多湿にならないようにする。
 (5) 結果量や土壌湿度を適正に保ち、健全な樹勢に保つようにする。

3.写真