ブドウトラカミキリ 

1.生態と防除のねらい

 成虫は8月下旬〜9月上旬をピークに、7月下旬〜10月上旬の長期間にわたって発生する。卵は主に芽の鱗苞の間隙に産下され、平均6日の卵期を経てふ化する。ふ化幼虫は初めは芽の周辺をわずかに食害する程度であるが、しだいに樹皮下を食害進展し、11月頃からは木質部までせん孔するようになる。
防除は、成虫の発生が終了した10月上中旬の散布に重点をおき、薬剤散布は、剪定時に残す部位を対象に十分行う。
  更に、本虫の防除を的確なものにするには被害剪定枝を地域ぐるみで処分することも大切である。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 被害枝は焼却又は埋没する。
 (2) 食入幼虫の刺殺:主幹、主枝並びに芽部の周辺皮下の食入幼虫を冬期間に刺殺する。

3.写真 


越冬枝

被害新梢

脱出口

成虫

幼虫