果実吸蛾類 

1.生態と防除のねらい

果実吸が類には多くの種類があるが、本県で発生が多いのはアケビコノハ、アカエグリバ、ヒメエグリバの3種である。幼虫は山野にあるアケビ、アオツヅラフジ、ムべ、カミエビなどを食草として生育するので、そのような食草の多い山野近くの果樹園では被害が多い。年によって発生量に多少の差があり、また加害時期に若干の相違をみるが、一般に8月上中旬をピークに被害が発生する。
成虫及び幼虫の薬剤による駆除は不可能であり、物理的または耕種的な面からの被害軽減をはからねばならない。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 袋かけ
 (2) 防除網(8mm目以下)で被覆する。
 (3) 黄色蛍光灯の照明
 黄色蛍光灯は棚下1ルックス以上の照明度を保つこととし、10a当たり7灯(棚上2灯、棚下5灯)前後設置する。なお簡易黄色灯は棚下に20灯前後設置する。

3.写真 


アケビコノハ

アカエグリバ

ヒメエグリバ

ヒメアケビコノハ

ムクゲコノハ

フクラスズメ

被害果

アカエグリバ