樹脂症  

1.生態と防除のねらい

 原因が一定でなく、各種寄生菌による場合、害虫の被害による場合、外傷による場合など、いろいろな原因がある。しかしどの原因による場合も最終的には同じように枝や幹からヤニが流れだす。
菌類の中で、もっとも本病の誘因になりやすい菌は、胴枯病菌、がんしゅ病菌、マクロフォーマ属菌などである。また、枝幹がコスカシバに加害されると、そこから本病に転化しやすい。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 発生原因となる土壌の過湿、過乾及び枝幹の日焼を防止し、樹勢をよくする栽培管理を行う。
 (2) 春季に樹幹塗布用炭酸カルシウムを塗布し、日暁防止をはかる。
 (3) 梅雨明けから早期落葉の甚だしい場合には再度、樹幹塗布用炭酸カルシウムを塗布して日焼を防止する。