縮葉病  Taphrina deformans

1.生態と防除のねらい

 病原菌は子のう胞子から芽出法によってできた分生胞子が、枝や芽の鱗片に附着して越冬し3月上、中旬の発芽期頃から降雨によって活動を始め、展薬したばかりの葉裏の表皮を破って侵入する。
 寄主に対する侵入適温は13〜17℃、最低は7℃である。このため芽の膨らむ時期から生育の初期に気温が低く降雨が多いと発病が多くなる。又日中の気温が24℃を越えると発病しなくなる。このような感染は一次伝染が主体となるので、発芽前の防除を徹底すれば殆ど問題にならなくなるが発芽後の防除では効果が少ないので発芽前に行う。近年、硫化硫黄合剤の効果が劣る事例がみられるので、その場合は他剤を散布する。

2.防除法(耕種的防除)

  (1) 発病葉を摘除する。

3.写真 

病葉状況