ナシヒメシンクイ(心折れ)

1.生態と防除のねらい

 年間5回発生し、老熟幼虫態で枝幹の粗皮の割れ目や取り残しの袋等にマユをつくって越冬する。越冬世代成虫は4月上旬〜5月上旬、第1世代成虫は5月下旬〜6月下旬に発生し、主に新梢に産卵し幼虫の食入によって心折れとなる。特に幼木での心折れは整枝上に支障をきたすので問題である。第3世代以降の発生も心折れの原因となるが大きな被害はない。防除は、越冬世代、第1世代成虫発生期の枝梢伸長期を重点に行う。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 粗皮削り
 (2) 被害枝並びに被害果の処分
 (3) ナシ園の近くではなるべく栽培をさげる。

2.写真 

被害新梢