アブラムシ類 

1.生態と防除のねらい

 ウメに寄生するアブラムシとして十数種が知られているが、特に多いのはモモアカアブラムシ、モモコフキアブラムシ及びオカボノアブラムシである。
 越冬は芽付近に産下した卵で行い、2月下旬〜3月頃ふ化し幹母となり、花蕾および新梢に寄生し増殖する。その後種類によっても異なるが、5月頃から有翅の胎生雌虫が現われ、中間寄主となる各種植物に移住する。10月中旬頃になると有翅の産雌虫が出現し、中間寄主から主寄主のウメやモモに戻り無翅の両性雌虫を産む。その後、主寄主で生育した両性雌虫は、有翅の雄と交尾し芽付近に産卵する。
 防除は越冬卵がふ化し、幹母が増殖し始めた頃が適期であり、発生初期の防除を徹底する。また、その後も発生に注意し、増発の場合は被害初期に防除する。

2.写真 


オカボノアカアブラムシ 寄生状況

アブラムシ類 被害新梢

アブラムシ類 被害果