花腐細菌病  Pseudomonas syringaeの一種

1.生態と防除のねらい

 主な感染時期は蕾から開花期と考えられるが、生態については不明な点が多い。開花期に雨が多いと多発する。また、通風採光の悪い谷間や密植園等で発生が目立つ。発病すると重症花は落果し軽症果は奇形果となり、収量に大きな影響を与える。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 剪定枝を園の近くや中に放置しない。
 (2) 整枝剪定を改善し、枝葉の繁茂を避け通風採光をよくする。
 (3) 3月中旬頃より雨よけを行うと発生が少ない。
 (4) 満開3週間から1ヵ月前に主幹部を5o幅に環状はく皮すると本病を著しく抑制する。

3.写真 


果蕾の病斑

開花期の病斑