ハマキムシ類

1.生態と防除のねらい

 果実を加害するものとして、コカクモンハマキ類、キイロマイコガが知られている。コカクモンハマキ類では、第1世代幼虫期の終りにあたる5月下旬から6月中旬にかけて果実の重なった間に食害痕が見られる。7月上旬の第2世代幼虫期以降の加害は今のところ目立っていない。キイロマイコガは局地的に発生の多い害虫である。幼虫が6月中・下旬の幼果のころ、果実の重なりあった間や、“へた”の下に糸を張って巣を作り、表皮を食害して傷つける。
 松本(1950)によると岡山県では年2回発生するモモの害虫で、モモでは樹上で越冬した老熟幼虫が4〜5月に花蕾や幼果を食害するという。キウイフルーツでも、越冬世代の加害も注意する必要があろう。キイロマイコガの第2世代目である8月上・中旬には被害は少ないので防除は、落花後から6月中・下旬頃を重点に行う。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 果実が接触しないよう適正摘果に努める。

3.写真 

キイロマイコガによる果実被害