そうか病  Sphaceloma caricae

1.生態と防除のねらい

 病原菌は葉や枝の病斑上で菌糸の形で越冬する。翌春、病斑上に分生子を形成し、降雨によって伝染する。感染時期は4〜7月で、降雨の多い年に発生が多い。病原菌の生育適温は15〜25℃で、比較的低温である。葉では褐色円形の小斑点が散生し、ひどい場合は、葉が奇形となる。果実でははじめ暗褐色小斑点を生じ、後にかさぶた状となる。蓬莱柿で発生が多い。
 防除に当たっては、萌芽直前からの防除を徹底することが重要である。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 園内の通風採光をよくし、過湿にならないようにする。
 (2) 病葉は見つけ次第除去する。

3.写真 


果実の病斑