疫 病  Phytophthora palmivora

1.生態と防除のねらい

 病原菌は病果、病葉とともに地上に落ち、厚膜胞子を作って越冬する。7月頃から発病するが、第1次伝染は厚膜胞子が発芽して分生胞子を作り、分生胞子が発芽して遊走子が雨ではね上がり下葉に感染する。これから次々に2次伝染をくりかえす。9〜10月の熟期に雨が多いと発病が多い。
 防除に当っては、伝染源になる病果、病葉を集めて焼くか、土中深く埋没する。密植をさけ、下枝を吊り上げ通風をはかる。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 病果、病葉は集めて焼くか、深く埋没するなど、ほ場衛生に努める。
 (2) 密植をさけ、下枝を吊り上げ、地面に敷わらなどを敷き通風をはかる。
 (3) 雨よけ栽培をすると発生を減少できる。

3.写真 


果実の病斑

葉の病斑