クワカミキリ

1.生態と防除のねらい

 通常1世代に2年を要し、まれに3年を経過することがある。
 成虫は長期間にわたって見られるが、主な出現時期は6〜8月であり、枝の表皮に長方形の傷をつけて産卵する。卵は10〜20日の卵期間でふ化し、幼虫が枝の中心部に長い坑道をつくって食害しながら成長するが、枝に小孔をあけて虫糞を押し出しているので、その所在がわかる。
 防除としては、卵の圧殺および成虫の捕殺が効果的である。また幼虫が食入している細い枝は切り取って焼き捨てるか、太い枝や幹では虫糞を押し出している孔から薬剤を注入する。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 産卵個所を見てまわり圧殺する。
 (2) 成虫を捕殺する。
 (3) 食入枝を切り取って焼却する。

3.写真 


成虫

産卵痕

被害枝(虫糞)

被害枝(虫糞)