ごま色斑点病  Entomosporium mespili

1.生態と防除のねらい

 発生は春から晩秋にかけて長期間続くが、苗木では春梢発芽伸長期、梅雨期頃の発生が多い。
 越冬伝染源は、前年秋葉の病斑が主であるが、落葉した病葉も伝染源になる。
 病斑部に形成した柄子穀で越冬し、翌春これにより柄胞子を飛散して伝染する。
 薬剤防除は新葉の発芽伸長期に重点をおき、病勢の進展が早いため初期の防除が大切で、防除適期を失しないことが必要である。

2.防除法(耕種的防除)

 (1) 落葉は除去焼却する。
 (2) 病斑の多い葉は摘葉し焼却する。
 (3) 過湿をさけ、排水をよくする。
 (4) 通風採光をはかる。

3.写真 



葉の病斑

幼苗期の病状

幼果の病斑

熟果の病斑