モザイク病
Tobacco Mozaic Virus(TMV)
Cucumber Mozaic Virus(CMV)  Potato Virus X(PVX)

1.生  態

タバコモザイクウイルス(TMV)、キュウリモザイクウイルス(CMV)、ジャガイモXウイルス(PVX)の三種類が主である。一般にはTMVとCMVが多い。TMVは種子、土壌、汁液で伝染し、CMVはアブラムシ、汁液で伝染する。
TMVはトマト、ピーマン、タバコなどナス科の多くの植物に感染し、CMVはきわめて多数の植物に感染する。

2.防除のねらい

(1) TMVに対する防除法としてTMV弱毒ウイルスを幼苗期に接種し、干渉作用を利用する方法も有効である。
(2) 芽かき、誘引、移植などのときは、発病株に触れないようにし、もし触れた場合は石けんや洗剤でよく洗う。
(3) アブラムシ防除を徹底する。

3.防除法

 ○耕種的防除
(1) 種子乾熱殺菌を行う(種子消毒の項参照)。ただし、乾熱殺菌を行った場合は薬剤による種子消毒は行わない。
(2) 床土はナス科を栽培した土壌を使用しない。
(3) 連作を避ける。
(4) 発病株の根は可能なかぎり除去焼却する。
(5) 圃場近くからホオズキなど保毒植物を除去する。

 ○薬剤防除
(1) 種子処理
   10%第3リン酸ソーダに20分問浸漬し、あと十分水洗する。
(2) 土壌消毒
   蒸気消毒(100℃、10分)を行うか、臭化メチルくん蒸剤で消毒する。
  (土壌消毒の項参照)
(3) アブラムシの防除
  (ナスのアブラムシの項参照)

4.写真