コナジラミ類

1.生 態

 15〜26℃の条件下で、卵から成虫までの発育所要日数は20〜30日で、冬季加温の施設内では1年に10数世代を繰り返す。
 成虫の平均寿命は20〜40日、産卵数は30〜500個である。幼虫の多くの個体は、ふ化後24〜48時間で静止し、吸汁するようになる。
 トマト、ナス、キュウリなどの野菜のほか、ポインセチア、ホクシア、ゼラニウムなどの花きにも寄生し、極めて寄主範囲が広い。

2.防除のねらい

(1) 発生初期に防除を徹底する。
(2) 薬剤抵抗性系統の虫の発生を避けるため、同一系統薬剤の連用を行わない。

3.防除法

 ○耕種的防除・
(1) 寄生していない苗を植え付ける。
(2) ハウス内へ寄生された花き種苗を持ち込まない。
(3) 栽培終了時、日中にハウスを閉め切り室温を50℃以上に1〜2週間上昇させ、 ヘい死させる。
(4) 施設周辺の雑草には除草剤を散布し、草花などの作物には薬剤散布を行い、焼 却等適切な処理をする。

4.写真