トマトサビダニ

1.生  態

 雌成虫は体長150〜180μと非常に小さく、形態の観察には光学顕微鏡(倍率100倍以上)が必要である。体は橙黄色で紡錘形をしている。
 高温と乾燥条件下で多発する傾向があり、被害は株の根元から進行する。加害を受けたトマトでは葉の表面が光沢を帯びてサビ色を呈し、茎の先端部から黄変して全体がサビ色となる。さらに加害が拡大すると生育不良となり、最終的には株が枯死する。

2.防除のねらい

発生圃場及びその周辺圃場では育苗期から定植直後の初期防除を徹底する。

3.防除法

 ○耕種的防除
(1) ハウス内に寄生された苗を持ち込まない。
(2) 発生初期に寄生苗を抜き取る。
(3) ハウス内を乾燥しすぎないように管理する。
(4) 衣服等への付着による施設へのサビダニの持ち込みに十分注意する。

4.写真