萎黄病 Fusarium oxysporum f.sp.fragariae1.生 態病原菌は厚膜胞子によって土壌伝染し、発芽して根から侵入し、導管部を侵す。また、イチゴでは、罹病した親株からランナーを伝って苗に伝染することもある。感染株は次第に生育不良になり、葉は小葉の1〜2片が小型化やねじれなど奇形化する。奇形葉は片寄って発生し、葉は黄変わい化し、甚だしくなると枯死する。このような株のクラウンを切断すると導管部が褐変している。 病原菌の発育適温は28℃で、25〜30℃で発病が多く、本圃では2月以降に増加する。 2.防除のねらい無病苗を植え付けることが重要で、わずかでも発病を認めた圃場の株は親株にしない。苗を導入する際は、厳密に検査を行い、無病苗を導入する。すなわち、無病土に健全な親株を植え付けて無病苗を育成し、無病地で栽培る。 3.防 除 法○耕種的防除(1) 無病圃場に植え付ける。 (2) 無病株から採苗する。 (3) 無病苗を植え付ける。 (4) 病株は除去焼却する。 (5) 夏季ハウス密閉による陽熱利用土壌消毒を行う。 ○土壌消毒 土壌消毒の項参照 4.写真 |