クルミネグサレセンチュウ

1.生  態

産卵は根の組織内で行われる。ふ化幼虫は根の中を加害しながら移動し、成虫になる。1世代に要する期間は30〜60日である。幼虫、成虫とも根が腐敗したり、条件が悪化すると、いったん組織外に出て土壌中を移動し、新しい寄主をさがす。
促成栽培のイチゴで被害が大きいが、寄生範囲は広く、ナス科、ウリ科、アブラナ料などの作物にも寄生する。
促成栽培のイチゴでは、株の生育不良症状は1月頃から出始める場合もあるが、生育不良や、萎ちょう症状が明らかになるのは4月頃からである。砂土、火山灰土の圃場で発生が多く、連作によりセンチュウの密度が高くなる。

2.防除のねらい

(1) ネグサレセンチュウのいない圃場で育苗を行い、健全な苗を作る。
(2) 連作を行わない。ネグサレセンチュウのいるおそれがある圃場では土壌消毒を 行う。

3.防除法

 ○土壌消毒
  土壌消毒の項参照