ミカンキイロアザミウマ

1.生  態

 雌成虫は体長1.5〜1.7oで、体色は夏季に黄色、冬季に黒褐色の個体が多くなる。
 本虫、特に冬季の発生種は近縁のヒラズハナアザミウマに類似しており、肉眼での判断が困難な場合がある。生活環はミナミキイロアザミウマとよく似ている。
 本虫の寄生植物は非常に多く、栽培植物の他に雑草を含む62科244種が知られている。本県においても現在までに、イチゴ、ナス、ガーベラ、キク、バラ、ハウスミカン等で発生が確認されている。
 また、本虫はトマト黄化えそウイルス、インパチエンス ネクロティック スポット ウイルス等を媒介し、その媒介能力は他のアザミウマ類よりも高い。

2.防除のねらい、防除法 

「話題の病害虫」の 「トマト黄化えそウイルス(TSWV)による病害」の「防除対策」を参照のこと