菌核病  Sclerotinia sclerotiorum

1.生 態

病原菌は被害部に生じる菌核によって越年し、春秋2期に子のう盤(小型のキノコ状)を生じ、子のう胞子を飛散して伝染する。
発病適温は15〜20℃で、多雨のあと発生しやすい。この菌核は環境に対する抵抗力が非常に強く土中で2〜3年は生存する。時期的には春の3〜5月頃と秋の9〜11月頃に発生が多く、非常に多犯性である。
病菌が付着していると、輸送中においても発病する。

2.防除のねらい

春秋の大雨のあとに注意し、発生初期の防除を徹底する。

3.防 除 法

○ 耕種的防除
(1) 発病地では3年くらい、イネ科作物を栽培する。
(2) 被害株は菌核を作らないうちに早く除去焼却する。
(3) 反転耕を行い、5p以上の深さに菌核を埋没させて子のう盤の形成を抑える。

4.写真