灰色かび病   Botrytis cinerea

1.生 態

 病原菌は菌核のほかに、被害組織上の菌糸や分生胞子の形態で越年し、分生胞子で伝染する。発病適温は15〜20℃である。
 分生胞子の発芽には、水滴が必要で比較的低温多湿で発生が多く、ハウス、トンネル栽培では一般に春季は3〜4月、秋季は11月に発生が多いが、冬季でも発生する。
 傷口あるいは活力の衰えた組織などからも侵入する。

2.防除のねらい

  地際や茎部を主体に薬剤散布を行う。

3.防 除 法

 ○耕種的防除
(1) 被害葉は除去焼却する。
(2) ハウス、トンネル栽培では換気を図り、多湿にならないように注意する。

4.写真