ネギアザミウマ

1.生  態

 年間の世代数は露地で5〜6世代、施設では10〜12世代といわれている。
越冬は、ネギ、ワケギ、ニンニク、ノビルなどで非休眠態の成虫や、一部幼虫で行われる。
発生は6〜8月頃に最も多く、この期間が高温小雨の干ばつ状態であると急激に増化し、被害が大きくなる。
卵期問は5〜7日、卵から成虫までの発育期間は、20℃で約20日、25℃では16〜17日である。
 被害はネギ類で大きいが、寄主植物はナス、キュウリ、メロン、スイカ、キャベツ、アスパラガス、カーネーション、キク、バラなど多くのものが知られている。

2.防除のねらい

 卵は葉の組織内に産みつけられるので、薬剤による殺卵効果は期待できない。また発生源となる寄主植物が多く、成虫が次々に飛来する。したがって、薬剤は卵期間等を考慮し、約7日間隔で数回散布する必要がある。