■果樹病害虫防除における農薬代替技術

■農薬代替および補完技術一覧
樹   種 対象病害虫名 使用資材(天敵)名
共   通 果樹カメムシ 4mm目間の多目的防災網
チャバネアオカメムシ 黄色灯およびナトリウム灯
カンキツ類 ゴマダラカミキリ バイオリサカミキリ
チャノキイロアザミウマ
訪花昆虫類
アブラムシ類
チャノミドリヒメヨコバイ
タイベックシート等の光反射シート
バイオミラー510等のアルミ蒸着混紡ネット(ハウス)
ミカンキイロアザミウマ ハイエスビニル等の紫外線カットフィルム(ハウス)
カ   キ フジコナカイガラムシ
カキノヘタムシガ
クロフタモンマダラノメイガ
誘殺バンド
粗皮剥ぎ機
フジコナカイガラムシ 土着天敵類
炭疽病、落葉病類 塩化ビニルフィルム(トンネル)
ブ ド ウ ハダニ類 スパイデックス(加温ハウス)
黒とう病、枝膨病、べと病
灰色かび
塩化ビニルフィルム(トンネル)
ボトキラー水和剤
ナ   シ ナシヒメシンクイ
モモシンクイ
ハマキムシ類
コンフューザーP
モ   モ モモノハモグリガ
ナシヒメシンクイ
モモシンクイ
ハマキムシ類
コンフューザーP
コスカシバ スカシバコン
ウ メ コスカシバ スカシバコン
イチジク キボシカミキリ バイオリサカミキリ
バイオセーブ
サツマイモネコブセンチュウ パストリアフロアブル
キウイフルーツ 果実軟腐病 キウイ用紙袋
花腐細菌病 環状剥皮用カマ等

■共通

 果樹カメムシ類

  • 使用する資材
    多目的防災網(4mm目合い)
  • 資材の特長
    多目的防災網は病害虫のみならず、雹害等も防止できる。
  • 技術のポイント
    1. 果樹園全体を多目的防災網(4mm目合い)で隙間なく被覆する。
    2. 被覆前には園内で越冬している鱗翅目の害虫類に対する防除を徹底する。
    3. 棚栽培園での利用が資材・経費面で有利である。
  • 注意事項
    1. 台風等の気象災害が予想される時、速やかに網を撤去できるよう
      巻き上げ機を設置する。
    2. 風通しが悪くなるので病害の発生に注意する。



 チャバネアオカメムシ

  • 使用する資材
    黄色蛍光灯およびナトリウム灯
  • 資材の特長
    長波長(580nm〜610nm程度)の光を放射する照明装置である。
  • 技術のポイント
    1. 果面の照度が2ルックス以上になるよう園内に配置する。 ナトリウム灯は1灯/10a、黄色蛍光灯(40w)では10〜15灯/10a程度の設置が 必要である。但し、棚栽培園では死角が出来にくいためナシ園と同じく 7灯程度の設置でよい。また、吊り下げ式の簡易黄色蛍光灯(15w)を利用する 場合はさらに設置灯数を増やす。
    2. ナトリウム灯設置園では光の死角が出来やすいので補助的に黄色蛍光灯を設置する。
    3. 黄色蛍光灯は支柱を要するので、スピードスプレアの通り道等を考慮しながら樹間に設置する。
    4. 設置高は樹の生長を見越して調節し、成木になっても樹全体に光が当たるように調整する。
    5. カメムシ類のカキ園への侵入が始まる7月中旬頃からの点灯が望ましいが、その年の発生状況により点灯時期を決めることができる。
  • 注意事項
    1. チャバネアオカメムシ以外の種類には効果がない。

■カンキツ類

 ゴマダラカミキリ

  • 使用する資材(天敵)
    昆虫病原糸状菌Beauveria brongniartii(商品名:バイオリサカミキリ)
  • 資材(天敵)の特長
    本菌はカミキリムシ類以外にほとんど病原性がないので、標的外の生物に与える影響は少ない。また、製剤は天然素材由来の不織布であるため、ほ場内に放置しても自然分解し、環境負荷の原因とはならない。
  • 技術のポイント
    1. 本菌に感染したカミキリの死亡には10日程度かかるので、産卵前に死亡させるためには羽化直後に感染するよう成虫羽化開始時期(6月中旬頃)に帯状(5cm×50cm)の製剤を枝幹部に施用する。
    2. 本剤の効果は約30日持続するので、1回の施用によりゴマダラカミキリの羽化期間全体をカバーすることが出来る。
    3. 広域での施用が望ましいが、孤立園では小面積でも効果がある。また、園内に均一に施用する必要はなく、幼虫食入樹を中心に10a当たり50本を目安に施用する。
  • 注意事項
    1. ナメクジは本製剤を好んで摂食するのでナメクジの多い園では施用前にナメクジの防除を実施する。
    2. ヤギは本製剤を食べるので、施用園ではヤギの放飼をしない。



 チャノキイロアザミウマ、訪花昆虫類、アブラムシ類、チャノミドリヒメヨコバイ

  • 使用する資材
    光反射シート(商品名:タイベック等)
  • 資材の特長
    反射率90%以上の光反射シートを用いる。
  • 技術のポイント
    1. 樹冠占有面積率が60%以下の平坦園では反射率90%以上のシートを全面被覆することにより上記害虫類に対し薬剤防除と同等の防除効果が得られる。
    2. 現在、光反射シートは果実品質向上のため8月以降にマルチ処理されているが、飛来性害虫防除には4月下旬からマルチする。
  • 注意事項
    1. 傾斜地や密植園では効果が落ちる。
    2. 天敵類の飛来も阻害するためミカンハダニの発生が多くなることがある。
    3. 4月からマルチするため、施肥や灌水などの管理技術を工夫する必要がある。



 ミカンキイロアザミウマ

  • 使用する資材
    紫外線カットフイルム(商品名:ハイエスビニール等)
  • 資材の特長
    近紫外線(380nm付近)の波長を吸収除去する被覆資材。 ]
  • 技術のポイント
    1. 近紫外線をカットすることにより、害虫の定位行動が阻害され、その結果、害虫のハウス内への侵入が減少する。
    2. 侵入阻害にはハウスの最外部全体(屋根および側面)を紫外線カットフイルムで被覆する。
    3. ハウスサイドを開放するとサイド付近の効果が落ちるので開放後はアルミ蒸着フイルム混紡ネットと併用する。
  • 注意事項 特になし



 アザミウマ類、アブラムシ類

  • 使用する資材 
    アルミ蒸着フイルム混紡ネット(商品名:ダイオミラー510等)
  • 資材の特長
    アルミ蒸着フイルム混紡ネットは1mm以上の目合いであるため、ハウス内の温度上昇による果実の着色遅延をまねくことなくアザミウマ類、アブラムシ類等のハウス内への侵入を阻害する。
  • 技術のポイント
    1. 開口部やハウスサイド開放部をアルミ蒸着フイルム混紡ネットで被覆することにより、果実の着色遅延を起こすことなくアザミウマ類、アブラムシ類等のハウス内への侵入を阻害する。
    2. ネットはビニルとの間に隙間が出来ないようハウスのパイプにしっかりと固定する。
  • 注意事項
    1. 人が出入りする開口部は侵入口になりやすいので二重被覆等の工夫をする。
    2. 通常使用する1mm以下の目合いの防虫ネットでは、高温時にハウス内の温度が上昇しすぎるため果実の着色が遅延する。

■カキ

 フジコナカイガラムシ、カキノヘタムシガ、クロフタモンマダラノメイガ

  • 使用する資材
    水圧式粗皮削り機
  • 資材の特長
    水圧式の粗皮剥ぎ機。
  • 技術のポイント
    1. 厳冬期に実施し、地際部から小さな枝まで樹全体の皮を剥ぐ。
    2. 圧力が弱いと剥がれが悪いので高圧(120気圧)で水を噴出する。
    3. できれば毎年、少なくとも2年に1回は実施する。
  • 注意事項 
    生育期の防除も必要である。



  • 使用する資材
    誘殺バンド
  • 資材の特長
    誘殺バンドに市販のものはないので、こもや肥料袋等を用い自作する。
  • 技術のポイント
    1. 自作した誘殺バンドは遅くとも10月末までに樹幹部に巻きつける。
    2. 誘殺バンドは3月末までに除去し、焼却処分する。
  • 注意事項
    誘殺バンドの設置時期が遅れるとバンド内に侵入する害虫数が減少するので遅れないよう早めに巻きつける。



 フジコナカイガラムシ

  • 使用する資材(天敵)
    土着天敵類
  • 資材の特長 
    果樹園及びその周辺に発生する土着の天敵類
  • 技術のポイント
    1. フジコナカイガラムシおよび他のカキ害虫に対し、IGR系殺虫剤および BT剤を中心とした天敵類に悪影響を与えない薬剤を中心とした体系 防除を実施する。
    2. 生育後期のフジコナカイガラムシ対策は原則として天敵類にゆだねるため、ある程度のフジコナカイガラムシの発生は我慢する。
    3. 天敵類がカキ園で増加し始める7月に合成ピレスロイド系およびネオニコチノイド系薬剤の散布は避ける。
    4. IGR系殺虫剤はやや遅効的であるので、これを用いて鱗翅目害虫の防除を実施する際には、幼虫発生初期に散布する。
    5. BT剤は齢期が進んだ鱗翅目幼虫に対して効果が劣ることがあるので、若齢幼虫期に散布する。
    6. コガネムシ類等のIGR系殺虫剤またはBT剤で防除できない害虫には天敵に対する悪影響の期間が短い有機リン系殺虫剤を散布する。
  • 注意事項
    1. 果樹カメムシ類の防除対策として合成ピレスロイド系またはネオニコチノイド系薬剤を使用する場合は発生予察に基づいて効率的な防除を行う。
    2. 生育後期にフジコナカイガラムシの補正防除を実施しなければならない場合は天敵類に対する悪影響の期間が短い有機リン系殺虫剤を散布する。



 炭疽病、落葉病類

  • 使用する資材
    軟質塩化ビニルフィルム(商品名:一般農ビ PVC)
  • 資材の特長
    軟質塩化ビニルフィルムは、光線の透過がよく保温力や耐候性に優れ、また各種農薬に対しても強い。
  • 技術のポイント
    3月下旬から7月下旬まで、上記ビニルフィルムで樹上を被覆し降雨を遮断する。なお、8月の盛夏期まで被覆を継続すると、果実の着色などに悪影響が出る可能性があるので、梅雨明け後の7月下旬には被覆を除去する。
  • 注意事項
    1. 被覆栽培を導入しても、空気伝染性病害のうどんこ病や灰色かび病の防除は必要である。
    2. ビニル被覆を除去した後は露地栽培と同様に薬剤防除を行う必要がある。

■ブドウ

 ハダニ類
  • 使用する資材(天敵)
    チリカブリダニ(商品名:スパイデックス)
  • 資材の特長
    チリカブリダニはナミハダニ・カンザワハダニを捕食する。発育適温は20 〜30℃であるが、乾燥条件下では発育が抑制される。短日でも休眠しない。カブリダニはバーミキューライトと共にプラスチックボトルに入れられて販売されている。
  • 技術のポイント
    1. チリカブリダニを2頭/m2の密度で2月〜3月に2週間間隔で3回放飼する。
    2. 本種は垂直方向には分散が悪いので、バーミキューライトごとティシュにくるんでブドウの亜主枝分岐部に放飼する。放飼ヶ所数は50ヶ所/10a程度とする。
  • 注意事項
    1. デラウエアの加温ハウス栽培では安定した効果が得られているが、デラウエアの無加温栽培や大粒系品種ではチリカブリダニ放飼の効果がふれるので、放飼効果が見られない場合は薬剤防除を実施する。



 黒とう病、枝膨病、べと病


  • 使用する資材
    軟質塩化ビニルフィルム(商品名:一般農ビ PVC)
  • 資材の特長
    軟質塩化ビニルフィルムは、光線の透過がよく保温力や耐候性に優れ、また各種農薬に対しても強い。
  • 技術のポイント
    3月下旬から7月中旬まで上記ビニルフィルムで被覆を行う。
  • 注意事項
    1. 被覆栽培を導入しても空気伝染性病害の灰色かび病や褐斑病は発生するので、両病害対象の薬剤防除を行う必要がある。
    2. ビニル被覆を除去した後は露地と同様の薬剤防除を実施する。



 灰色かび病


  • 使用する資材
    バチルス ズブチリス(商品名:水和剤)
  • 資材の特長
    微生物を有効成分とする灰色かび病防除用生物剤で、作用機作は定着場、葉面上の栄養分競合である。
  • 技術のポイント
    保護作用が強く予防効果主体であるので発病前〜発病初期に7〜10日間隔で散布する。
  • 注意事項
    1. 定温条件では効果が出にくいので10℃以上で使用する。
    2. 生菌であるので、散布液調整後はできるだけ速やかに散布する。

■ナシ

 ナシヒメシンクイ、モモシンクイ、ハマキムシ類

  • 使用する資材
    複合交信攪乱剤(商品名:コンフューザーP)
  • 資材の特長
    数種の鱗翅目害虫の性フェロモンが封入された赤褐色のポリエチレン細管。針金状の製剤で長さ約30cmである。効果は3ヶ月〜4ヶ月間持続する。
  • 技術のポイント
    1. ナシでは主にナシヒメシンクイを対象とし、6月上旬頃に製剤を施用する。
    2. 交信攪乱効果を得るには広域での使用が原則である。最低でも3ha以上に施用する。
    3. 10a当たり150〜180本の製剤を棚面近くの高さに取り付ける。施用区域の周縁部や傾斜地の上部には本数を増やし(性フェロモンは空気より重いので)、中央部では減らすなどメリハリの利いた施用をする。
    4. 園外の寄主植物も併せて施用をするか、薬剤防除する。
    5. フェロモン剤は全く殺虫活性がないので、施用区域内にモニター用のフェロモントラップを設置し、トラップへの誘殺数が多い場合は交信撹乱が有効に機能してないので薬剤防除を実施する必要がある。
  • 注意事項
    1. 性フェロモンの影響の及ばない園外に放任された寄主植物があるとそこで羽化、交尾した雌成虫が飛来し、産卵するので交信かく乱の効果が劣る。
    2. 性フェロモンが含まれていない害虫には全く効果がないので、これらの防除対策は別途実施する。
■モモ

 モモハモグリガ、ナシヒメシンクイ、モモシンクイ、ハマキムシ類

  • 使用する資材
    複合交信かく乱剤(商品名:コンフューザーP)
  • 資材の特長
    ナシの項参照
  • 技術のポイント
    1. 交信攪乱効果を得るには広域での使用が原則である。露地栽培では最低でも3ha以上に施用する。但し、外部からの害虫の侵入がないハウス栽培では小面積での効果がある。
    2. 設置時期は、モモハモグリガ成虫発生前の4月中旬ころである。
    3. その他のポイントはナシに同じ
  • 注意事項
    1. モモノゴマダラノメイガの防除は必ず実施する。
    2. その他の注意事項はナシに同じ



 コスカシバ


  • 使用する資材
    性フェロモン剤(商品名:スカシバコン)
  • 資材の特長
    性フェロモンを封入したポリエチレン細管、針金状の製剤で長さ約20cmである。
  • 技術のポイント
    1. 交信攪乱効果を得るには広域での使用が原則であるが、施用本数を増やせば20a程度の小面積でも効果がある。
    2. 施用時期は成虫発生前の4月下旬〜5月上旬である。
    3. 3ha以上の広域施用なら10a当たり50本の製剤を1.5m〜2mの高さの枝に施用する。小面積の場合は施用本数を150本まで増やす。
    4. 施用区域の周縁部や傾斜地の上部には本数を増やし、中央部では減らすなどメリハリの利いた施用をする。
    5. 園外の寄主植物も併せて施用するか、薬剤防除する。
  • 注意事項
    1. フェロモンの影響の及ばない園外に放任された寄主植物があるとそこで羽化、交尾した雌成虫が飛来し、産卵するので交信攪乱の効果が劣る。
    2. コスカシバ以外の害虫には全く効果がないので、他の害虫類に対する防除対策は別途実施する。特に、モモノゴマダラノメイガの防除は必ず実施する。  
■ウメ

 コスカシバ


  • 使用する資材
    性フェロモン剤(商品名:スカシバコン)
  • 資材の特長
    モモの項参照。
  • 技術のポイント
    モモの項参照
  • 注意事項
    モモの項参照
■イチジク

 キボシカミキリ


  • 使用する資材(天敵)
    昆虫病原糸状菌Beauveria brongniartii(商品名:バイオリサカミキリ)
  • 資材(天敵)の特長
    カンキツ類の項参照
  • 技術のポイント
    1. 成虫羽化開始時期(6月上旬頃)に帯状(5cm×50cm)の製剤を枝幹部に巻きつける。
    2. 本剤の効果は約30日間であり、1回の施用ではキボシカミキリの羽化期間(約60日間)全てをカバーすることが出来ないので、30日後に再度施用するか他の防除対策を実施する。
    3. その他のポイントはカンキツに同じ
  • 注意事項
    カンキツの項参照


  • 使用する資材(天敵)
    昆虫病原糸状菌Steinernema carpocapsae(商品名:バイオセーフ)
  • 資材(天敵)の特長
    昆虫寄生性線虫を成分とする殺虫剤である。化学農薬と異なり線虫は自ら寄生を探索して寄生する
  • 技術のポイント
    1. 幼虫が樹皮下を食害し樹皮に亀裂を生じてから食入部位に三桜または塗布する。
    2. 高温時を避け早朝か夕刻に散布する。できれば降雨後または散布後の散布が望ましい。
  • 注意事項
  • 幼虫食入直後で樹皮に亀裂を生じてない時期は線虫が侵入できないので効果が低い。
        
  • 線虫は高温、乾燥、紫外線に弱いので製剤は冷蔵庫で保管する。
        
  • 散布液は30℃以下の水で調整し、速やかに散布する



 サツマイモネコブセンチュウ


  • 使用する資材
    天敵出芽細菌Pasteuria penetrans(商品名:パストリアフロアブル)
  • 資材(天敵)の特長
    本菌は芽胞をつくるグラム陽性細菌で、内生胞子の状態で土壌中に耐久生存するため、環境条件(温度、湿度)や薬剤に対する耐性に優れる。ネコブセンチュウ2齢幼虫に接触した胞子はセンチュウ体内に侵入し、増殖する。寄生されたセンチュウが死ぬことはないが、卵の成熟が阻害されるので次世代の増殖が抑制される。そのため、効果は極めて遅延的で実用的な効果が現れるには約2年を要する。
  • 技術のポイント
    1. 製剤の原液を水で希釈し、1m2当たり1〜5×109個の胞子を灌注する。なお、施用時の土壌水分が高いほど胞子のセンチュウへの付着が多くなるので 施用後に散水を実施する。
    2. 前述のように本剤は極めて遅効的であるので、定植前の施用が望ましい。
    3. 本菌の生育適温は24℃以上なので、施設での使用は有利である。
  • 注意事項
    1. 本剤はサツマイモネコブセンチュウに高い寄生性を有するが、他のネコブセンチュウ類に対する効果は低い。

■キウイフルーツ

 果実軟腐病


  • 使用する資材
    キウイフル−ツ用紙袋
  • 資材の特長
    撥水性の薄口ロ−ル紙を使用し、袋口に止金を貼着した袋
  • 技術のポイント
    1. キウイフルーツは結実数が多いのでできるだけ早くから袋かけを始め、遅くとも6月下旬には完了させる。
    2. 5月下旬〜6月下旬も果実軟腐病の感染時期なので、袋書け前には薬剤防除を実施する。
  • 注意事項
    袋かけが遅れると、果実軟腐病の感染防止効果が低下する。



 花腐細菌病

  • 使用する資材
    鎌など、剥皮できる刃物類
  • 資材の特長
    鎌など剥皮に適した刃物類なら何でもよいが、キウイフル−ツの樹皮を剥皮しやすいように改造された鎌が使いやすい。
  • 技術のポイント
    1. 開花3〜4週間前に、主幹部もしくは主枝の樹皮を約10mm幅で環状に剥皮する。
  • 注意事項
    1. 剥皮時期が遅れると発病抑制効果が劣るので、処理時期を必ず守る。
    2. 樹勢が低下した樹や幼木には処理しないようにする。

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