26320−1181
                                                             平成25年8月16日
 
 各関係機関の長
 各病害虫防除員 殿
 
                                                            宮崎県農政水産部長
 
                    平成25年度病害虫発生予察警報第1号について
 
  平成25年度病害虫発生予察警報第1号を発表したので送付します。

 
           平成25年度病害虫発生予察警報第1号
                                                             平成25年8月16日
                                                                 宮崎県
 
 病害虫名     トビイロウンカ
 作物名      普通期水稲
 
1.発生地域   県内全域
 
2.発生時期   −
 
3.発生程度   多
 
4.警報発令の根拠
(1)県では注意報第3号(平成25年8月2日付け)を発表し、トビイロウンカに対する防除徹底を啓発したところである。しかし、8月中旬に実施した巡回調査の結果、7月下旬調査時より発生地域は拡大し、生息密度も高まっている(図1、図2)。
 
図1.発生面積率の月別推移 図2.株当たり虫数の月別推移
 
 
(2)8月中旬の巡回調査における発生面積率75.0%と株当たり虫数1.39頭は、大規模な坪枯れ等の被害が発生した平成17年や平成21年よりも多い(図3、4)。特に北諸県地域と西諸県地域における発生面積と生息密度は急激に高まっており、発生面積率はともに100%、株当たり虫数は北諸県地域が4.27頭、西諸県地域が1.17頭となっている。
 
図3.発生面積率の年別推移 図4.株当たり虫数の年別推移
 
 
(3)産卵数の多い短翅型雌成虫の株当たり虫数0.09頭は過去10年間で最も多い(図5)。特に西諸県では、短翅型雌成虫の株当たり虫数が0.19頭となっており、要防除水準に達している。また、7月下旬の段階で要防除水準に達していた北諸県については、短翅型雌成虫の株当たり虫数が0.10頭となっており、やや減少したが、総個体数は急激に高まっている(要防除水準:8月上旬〜9月中旬の短翅型雌成虫株当たり0.2頭)。
 
図5.短翅型雌成虫の株当たり虫数の推移
 
 
(4)鹿児島地方気象台が8月9日に発表した向こう1ヶ月の気温(8月10日〜9月9日)は、高い確率が50%と予想されていることから、本種の増殖に好適な状況がしばらく続くと考えられる。
 
 
5.防除上の注意
(1)トビイロウンカは水田に侵入後2〜3世代増殖を繰り返し、急激な密度上昇により収穫期頃に大きな被害を及ぼす。防除適期は、幼虫期前半であるが、地域やほ場によって発生状況にばらつきがあるので、ほ場をよく観察し、水稲の株元に成虫及び幼虫を確認した場合は速やかに防除を行う。ただし、注意報第3号の発表以降に本田防除を行っていないほ場については、直ちに防除を行う(別紙:県内トビイロウンカの発生世代予測を参照)。
 
(2)既に本田防除を行ったほ場においても、その後の発生状況を確認し、密度が高ければ直ちに追加防除を行うなど、防除の徹底を図る。
 
(3)薬剤が本種の生息する株元まで十分到達しない場合には、十分な防除効果が得られない恐れがあるので丁寧な散布を行う。
 
(4)飼料用稲においては、「稲発酵粗飼料生産・給与技術マニュアル」(平成24年3月)及び「飼料として使用する籾米への農薬の使用について」(平成21年4月20日付け21消安第658号、21生畜第223号関係課長通知、平成25年7月1日一部改正)、「飼料の有害物質の指導基準」(昭和63年10月14日付け63畜B第2050号畜産局長通達、平成24年12月17日一部改正)に沿って、適正防除に努める。
 
6.その他
(1)その他詳細については、西臼杵支庁・各農林振興局(農業改良普及センター)、総合農業試験場生物環境部、病害虫防除・肥料検査センター等関係機関に照会してください。
 
(2)6月1日から8月31日の3ヶ月間、農薬危害防止運動を実施しています。農薬散布にあたっては、ラベル表示の確認を十分に行い、農薬使用基準を遵守し、危害防止に努めましょう。
 






 
 ≪連絡先≫
宮崎県農政水産部営農支援課
        後藤弘、蒲原裕文
  :0985−26−7132
 Fax:0985−26−7325
 E-mail:einoshien@pref.miyazaki.lg.jp
 

過去のトビイロウンカによる被害状況の写真はこちらから(PDF:230KB)→過去のトビイロウンカによる被害状況

トビイロウンカの発生世代予測図はこちらから(PDF:49KB)→発生世代予測図

PDFファイル(本文、写真及び発生世代予測図)はこちらからダウンロードできます→警報第1号