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                                      平成12年6月21日



 各関係機関長
 各病害虫防除員 殿

                                               宮崎県病害虫防除所長


                発生予察速報第1号


 病害虫名 葉(穂)いもち、斑点米カメムシ類
 作物名 早期水稲


1 発生状況

1) 葉いもち
  本年の葉いもちの発生は5月の好天候と長期残効型箱施薬剤の効果(施用率50%以上)により初期発生が抑制され、6月中旬の発生面積率は2.1%(平年37.6%)、発病株率0.25%(平年18.4%)と平年に比較して少ない。
 しかし、梅雨入り後の6月10日から13日にかけて葉いもちの発生好適条件が頻発し、箱施薬を実施していないほ場ではかなり急激な病勢の進展が確認され、中にはずりこみ症状を呈している激発ほ場も確認された。

2) 斑点米カメムシ類
   6月上旬の早期水稲周辺におけるイタリアンライグラスでの生息数は表のとおり平年並であるが、地域によっては発生程度 の高いほ場も見られる。


2 防除対策

1) 穂いもち
 葉いもちが発生している場合は、穂ばらみ期〜穂揃期の防除を確実に行う。雨の多い時は雨間散布を行い、防除適期を失し ないようにする。

2) 斑点米カメムシ類
  防除適期は穂揃期とその後7〜10日の2回で、穂いもちとの同時防除剤の使用が効率的である。なお、出穂の早い水田には集中的に飛来する恐れがあるので注意する。