平成14年4月23日

                                                      宮崎県病害虫防除所長
                                               
                  病害虫防除速報第1号
 
1.病害虫名   イネミズゾウムシ

2.作物名
    早期水稲     

3.発生程度
   やや多い

4.発生状況と発令の根拠
 1)4月上旬の調査による発生面積率は79.2%(平年40.8%)であり、過去10年で2番目に高い値となっている。
 2)4月上旬の気温が高かったため(平年比+2.5℃)、越冬成虫の本田への侵入時期が例年よりも早いことから注意が必要である。
 3)向こう1ヶ月の平均気温は平年並みか平年より高いと予想されている(鹿児島地方気象台発表)。
 4)越冬成虫の本田への侵入は5月上、中旬頃まで続くと予想される。
 5)今後幼虫が根を食害することにより、欠株や分げつ抑制が予想される。

5.防除対策
 1)越冬成虫の侵入最盛期が防除適期であるが、今年は侵入時期が早いことが予想されるので、その把握に努める。
 2)ほ場により発生程度が大きく異なるので、発生程度を確認し、成虫が10株当たり5頭以上のほ場では、水面施用剤により防除を行う。
 3)幼虫の密度を抑えるために間断潅水、中干し等の栽培基準に準じた水管理を行う。
 4)防除薬剤等については「平成14年度病害虫・雑草防除等指導指針」を参照のこと。
 
表−1 早期水稲イネミズゾウムシ発生面積率(4月上旬調査)
 H5 13.6(%)   H11 27.1(%)
 H6 66.7      H12 25.0
 H7 14.6      H13 41.9
 H8  8.7      本年 79.2
 H9 58.4
 H10 89.6      平年 40.8