6331−22
                                平成16年5月18日
 
各関係機関長
各病害虫防除員 様
 
                               宮崎県病害虫防除所長
 
              病害虫防除情報第2号
 
 果樹カメムシ類の発生状況についてお知らせします。
 各地域の発生状況を把握しながら適切な防除指導をお願いします。
 なお、従来の速報については本年度より防除情報に統一しました。

1.作物名   果樹類(ウメ、モモの果実、カンキツの幼果等)
 
2.病害虫名   チャバネアオカメムシ、ツヤアオカメムシ
 
3.発生状況
1)県内3地点に設置しているフェロモントラップ(延岡市:愛宕山、都農町@A:西の郡)のうち、都農町の2地点においてチャバネアオカメムシの誘殺数が5月2半旬に急激に増加している。また、この2地点では昨年同時期に比べ誘殺数が多い。(図1)
  ツヤアオカメムシは延岡で5月1半旬、都農@で5月2半旬に誘殺数の増加がみられている。(図2)
 
2)日南市、門川町、都農町の防除員報告によるとカンキツ園においてチャバネアオカメムシツヤアオカメムシの飛来が確認されている。
 
3)予察灯での誘殺数は特に多くはなく、現在のところ現地から被害の報告はないが、局所的に飛来し、各種果樹の果実を吸汁加害する恐れがある。
 
 
4.防除対策
1)カメムシは園外から飛来し、地域や時期によって発生量が大きく変動する。多飛来を見てからの防除では手遅れとなるので、園内外を見回り、早期発見、早期防除に努める。
 
2)成熟・着色の早い品種を集中して加害する傾向があるので注意する。
 
3)防除薬剤等その他の詳細については、病害虫防除所、農業改良普及センター等関係機関に照会すること。また、農薬安全使用基準を遵守し、危被害防止に努める。
 
 
 
 
 
図1.チャバネアオカメムシのフェロモントラップ誘殺数
 
 
 
 
 
 
 
図2.ツヤアオカメムシのフェロモントラップ誘殺数