6331−23
                                平成16年5月19日
 
各関係機関の長
各病害虫防除員  殿
 
                               宮崎県病害虫防除所長
 
           病害虫防除情報第3号
 
 県内の早期水稲における葉いもちの発生状況等についてお知らせします。
 各地域の発生状況を把握しながら適切な防除指導をお願いします。

1.病害虫名   葉いもち
2.作物名    早期水稲
 (1)発生状況及び予想
  ア.巡回調査の結果、本田において葉いもちの病斑を確認した。初発日は5月10日で、前年5月3日に比べ7日遅く、平年の5月9日に比べ1日遅い。
  イ.田植え後の天候は概ね良好であり、葉齢は平年よりやや進んでいると見られる。
  ウ.今後の天候は、気温は高く、降水量は平年より多く、日照時間は平年並みか平年より少ないと予想されている(鹿児島地方気象台5月14日発表1ヶ月予報)ことから、病徴の進展に好適であり注意が必要である。
 (2)防除対策
  ア.補植用の苗は本田での伝染源となるので、残っているほ場では至急処分する。
  イ.田植え時に育苗箱施薬をしていないほ場では、葉いもちの早期発見につとめ初期防除を徹底する。育苗箱施薬を行ったほ場でも、残効が切れた後に葉いもちの発生が多くなる場合があるので注意する。
  ウ.雨の多い時は雨間散布を行い、防除適期を失しないようにする。
  エ.穂肥の施用に当たっては、イネの生育状況や今後の気象の推移を考慮して適切に行う。
  オ.防除薬剤等その他の詳細については、病害虫防除所、農業改良普及センター等の関係機関に照会すること。
 
  表−1 早期水稲における葉いもちの初発生日

    本 年      前 年      平 年     最も早い発生年
                             (平成10年)

   5月10日    5月3日     5月9日     4月21日