6011−1260
                                         平成24年7月5日
 
各関係機関の長
各病害虫防除員 殿
 
                                   宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長
 
      平成24年度病害虫防除情報第6号
 
 ワタアブラムシの薬剤感受性検定結果についてとりまとめましたので、お知らせします。

 県内でネオニコチノイド系の複数の農薬に対して感受性が低下したワタアブラムシが確認されています。
 薬剤の効果を確認し、ローテーション散布に努めましょう。
 
1 作物名    園芸作物全般
 
2 病害虫名   ワタアブラムシ
 
3 内 容
本年4月以降、きゅうり、ピーマンのワタアブラムシについて、防除効果の低下が疑われるとの報告があったことから、総合農業試験場生物環境部及び病害虫防除・肥料検査センターでネオニコチノイド系薬剤7剤について薬剤感受性検定を実施した結果、イミダクロプリド水和剤、ニテンピラム水溶剤、ジノテフラン水溶剤、クロチアニジン水溶剤、チアメトキサム水溶剤の5薬剤において感受性の低下が確認された。
 
 
   表1 ワタアブラムシ検定結果











 
  供試薬剤名 補正死虫率(%)
宮崎市
(きゅうり)
串間市
(きゅうり)
都城市
(ピーマン)
感受性個体群
(きゅうり) 
1 イミダクロプリド水和剤 45.5 26.7 65.5 100.0
2 ニテンピラム水溶剤 13.6 22.4 20.7 100.0
3 ジノテフラン水溶剤 27.3 6.7 3.4 96.4
4 クロチアニジン水溶剤 27.3 23.3 34.5 100.0
5 チアメトキサム水溶剤 27.3 26.2 13.8 92.9
6 アセタミプリド水溶剤 100.0 96.7 86.2 100.0
7 チアクロプリド水和剤 100.0 90.2 100.0 96.4
   1)検定は幼苗検定法(熊本県、2000)に準じて行い、ワタアブラムシ無翅成虫
    (10頭×3反復)の72時間後の補正死虫率を算出した。
   2)供試薬剤の希釈倍率は表2のとおり。
 
 
   表2 供試薬剤









 
  成 分 名 商 品 名 成分含有量 希釈倍率
1 イミダクロプリド水和剤 アドマイヤ-水和剤 10.0% 2,000
2 ニテンピラム水溶剤 ベストガード水溶剤 10.0% 2,000
3 ジノテフラン水溶剤 スタークル顆粒水溶剤 20.0% 2,000
4 クロチアニジン水溶剤 ダントツ水溶剤 16.0% 2,000
5 チアメトキサム水溶剤 アクタラ顆粒水溶剤 10.0% 3,000
6 アセタミプリド水溶剤 モスピラン顆粒水溶剤 20.0% 2,000
7 チアクロプリド水和剤 バリアード顆粒水和剤 30.0% 2,000
 
 
4 防除上の注意
1)県内各地で薬剤感受性が低下したワタアブラムシが確認されたことから、薬剤散布後には防除効果の確認を十分に行い、地域・ほ場ごとに適切な薬剤の選定を行う。
2)効果の高い薬剤も連用による感受性の低下が懸念されるため、連用を避け、系統の異なる薬剤のローテーション散布に努める。
3)ほ場内をこまめに見回り、早期発見に努め速やかに防除を実施する。
4)作期全体の防除体系の検討を行い、微生物農薬や気門封鎖型薬剤等を使用するなど、効果の高い薬剤の温存に努める。
5)ワタアブラムシは多くの植物に寄生するため、きゅうり・ピーマン以外の野菜や花き類等、園芸作物全般で注意が必要である。
 
5 その他
1)その他詳細については、西臼杵支庁・各農林振興局(農業改良普及センター)、総合農業試験場生物環境部、病害虫防除・肥料検査センター等関係機関に照会してください。
2)6月1日から8月31日は、農薬危被害防止運動月間です。農薬散布にあたっては、ラベル表示の確認を十分に行い、農薬使用基準を遵守し、危被害防止に努めましょう。
 
 
 




 
《連絡先》
宮崎県病害虫防除・肥料検査センター  壹岐
TEL :0985-73-6670  FAX :0985-73-2127
E-mail:byogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp
ホームページ:http://www.jppn.ne.jp/miyazaki
 

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