6011−1258

                             平成30年6月8日

各関係機関の長

各病害虫防除員 殿

                                       宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長

 

平成30年度病害虫防除情報第

 

 イチゴの病害虫対策について、各地域の発生状況を把握しながら適切な防除指導をお願いします。

 

  イチゴの親株や育苗床の病害虫対策を徹底しましょう。

 

1 作物名   イチゴ(親株床)

 

2 病害虫名  炭疽病、うどんこ病、ハダニ類、アブラムシ類

 

3 発生状況(経過)

5月上旬から中旬にかけての巡回調査の結果は、次の通りであった。

1)炭疽病(潜在感染状況調査6月上旬)

感染ほ場率 :66.7% (平年39.6%、前年9.1%) 平年より多

潜在感染株率:12.5% (平年10.5%、前年1.8%) 平年よりやや多

2)うどんこ病

発病面積率 :44.4% (平年46.4%、前年18.2%) 平年並

発病株率  : 3.3% (平年8.5%、前年1.1%)  平年よりやや少

3)ハダニ類

発生面積率 :22.2%(平年66.1%、前年81.9%) 平年より少

寄生株率  : 6.2%(平年17.3%、前年45.5%) 平年よりやや少

4)アブラムシ類

発生面積率 :66.7%(平年62.1%、前年91.0%) 平年並

寄生株率  : 8.2%(平年15.0%、前年31.1%) 平年並

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


図1  親株床での病害虫の年次別発生状況

 

4 防除上の注意

 1)炭疽病

平年より多〜やや多の発生であるため、以下の対策を徹底する。

(1) 感染が確認された株は、病原菌が拡散する恐れがあるため、速やかに苗床や栽培ほ場から持ち出し、

できるだけ離れた場所に埋却する等適切に処分する。感染株に隣接した株も感染の恐れが高いため、

あわせて廃棄処分する。本病の簡易検定方法については、宮崎県農薬安全使用啓発ホームページを参照。

(2)降雨、台風の前後や摘葉後には薬剤散布を徹底する。

なお、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を行う。

(3)窒素過多などで軟弱な株は発病しやすくなるため適正な施肥に努める。

(4)感染株の発生に備え、予備苗を十分に確保するよう努める。

 

  2)うどんこ病  

(1)過繁茂になると、株間の湿度が上がり感染しやすい環境になるので、適宜下葉の除去を行い、

風通しをよくする。発病がみられなくても、定期的に防除を行い、本ぽへの持ち込みを防ぐ。

 

 3)アブラムシ類ハダニ類

(1)いずれも急激に個体数を増加させる害虫であるため、発生初期のうちに、散布間隔を短くして

集中的に防除することが重要である。また、ハダニ類の発生初期は、スポット的に寄生しているので、

葉裏を中心にほ場全体を注意深く観察する。

(2) アブラムシ類は若い葉やランナーの先端部、ハダニ類は下葉の裏に多く寄生しているので、

不要な下葉を除去した後、薬剤が葉裏まで十分にかかるように丁寧に散布する。

除去した葉は、育苗ほ周辺に放置せず、ビニル袋などに密封するなどして適切に処理を行う。

(3)両害虫とも、イチゴ以外の植物にも寄生するので、育苗ほ周辺の除草を行う。

(4)薬剤抵抗性が発達しやすいので、同一系統薬剤の連用は避け、異なる系統の薬剤のローテーション散布に努める。

また、抵抗性発現の可能性が低い気門封鎖型薬剤等を使用するなど、効果の高い薬剤の温存に努める。

 

4)その他病害

  (1)萎黄病は、高温になると発生が多くなり、育苗時にはランナーで伝染するので、

発病株はすみやかに、ほ場外に持ち出し処分する。

 

 いずれの病害虫も本ぽに持ち込むと根絶が困難であるため、育苗期間中に十分観察し、

罹病・寄生株の早期防除・除去を行うとともに定植時の選別を徹底する。

 

●その他詳細については、西臼杵支庁・各農林振興局(農業改良普及センター)、総合農業試験場生物環境部、

病害虫防除・肥料検査センター等関係機関に照会してください。

 

●6月1日から8月31日の3ヶ月間、農薬危害防止運動を実施しています。

 農薬散布にあたっては、ラベル表示の確認を十分に行い、農薬使用基準を遵守し、危害防止に努めましょう。

 

《連絡先》

 宮崎県総合農業試験場病害虫防除・肥料検査課

(病害虫防除・肥料検査センター) 森下・倉永

  TEL0985-73-6670  FAX0985-73-2127

  E-maibyogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp

PDFファイルはこちらから→平成30年度病害虫発生予察防除報第2号