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                             平成30年7月19日 

 各関係機関の長

 各病害虫防除員 殿

 

                    宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長 

 

       平成30年度病害虫防除情報第6号

 

 サトイモ疫病について、各地域の発生状況を把握しながら適切な防除指導をお願いします。

 


 県内でサトイモ疫病の発生が拡大しています。

 地域の発生状況を踏まえて、適切な防除を実施しましょう。

 

1 作物名   サトイモ

 

2 病害虫名  疫

 

3 発生状況(経過)

1) 6月3半旬の初発確認後、発生ほ場率は拡大している。

特に7月上旬の台風第7号の影響による葉の損傷などもあり、発病程度も高まる傾向にある(図1)。

 

2) 本年の7月中旬の巡回調査における発生は、発生ほ場率50%、発病株率20.5%、発病度7.6で、

前々年より少ないが前年より多い(表1、図1)。

 

       表1 サトイモ疫病の発生状況(7月中旬巡回調査)

 

 

 

 

 

 


 

3) 向こう1か月(714日〜813日)の九州南部の季節予報(鹿児島地方気象台7月12日発表1か月予報)では、

平年に比べ晴れの日が多い見通しであるが、サトイモ疫病は例年8月末までは急速に蔓延していることから、

今後の発生動向に十分な注意が必要である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図1 サトイモ疫病の発生ほ場率および発病程度の推移

 

 

4 本病の特徴

   本病の病原菌であるPhytophthora colocasiaeは10〜35℃で生育するが、27〜30℃で最も良く増殖することから、

夏期に曇雨天日が続くと急激に蔓延する。葉や葉柄上の病斑に形成した遊走子のうまたは遊走子が風雨により周囲へ飛散し、

二次感染が起こる。

 

5 防除上の注意

 1)7月は、本病の感染に好適な時期である。地域の発生状況を踏まえて薬剤による防除を実施する(登録農薬は表2を参照)。

  (1)未発生ほ場

    発生の有無をこまめに確認し、ジーファイン水和剤による予防散布を中心に継続した防除を行う。

隣接ほ場で発生が確認された場合はアミスター20フロアブルの散布を行う。

 

 (2)既発生ほ場

 @ 早生品種の場合は、直ちにアミスター20フロアブルを7日間隔で2回散布する。

その後は、天候に留意しながらジーファイン水和剤の定期散布を実施する。

アミスター20フロアブルについては、使用回数が3回以内、使用時期が収穫14日前までとなっているので、

使用にあたっては十分注意する。

  A 中生〜晩生品種の場合は、直ちにアミスター20フロアブルを1回散布し、

その後はジーファイン水和剤を継続して散布する。病斑の上位伸展が続く場合は、再度アミスター20フロアブルを散布する。

 

 2)薬剤散布に当たっては、必ず展着剤を加用し、株元まで十分量散布する(表2参照)。

また、高温時の薬剤散布は薬害を生じることが確認されているので、日中の気温が高い時間の散布はできるだけ避ける。

 

4) 防除法の詳細等については、「平成29年増補改訂版サトイモ疫病対策マニュアル」を参照(宮崎県農薬安全使用啓発ホームページ

http://nouyaku-tekisei.pref.miyazaki.lg.jp/noyaku/user/haishinfile/list/miyazaki))。

また、各地域の防除対策については、西臼杵支庁・各農林振興局(農業改良普及センター)、JA

総合農業試験場病害虫防除・肥料検査センター等関係機関に照会する。

 

         表2 サトイモ疫病に対する登録農薬(平成306月現在)

     

薬 剤 名

希釈倍数

散布液量

使用回数

使用時期

ジーファイン水和剤

1,000

150500L/10a

収穫前日まで

アミスター20フロアブル

2,000

100300L/10a

3回以内

収穫14日前まで

 

 

 

《連絡先》宮崎県総合農業試験場 病害虫防除・肥料検査課

    (病害虫防除・肥料検査センター) 寺本

     TEL0985-73-6670  FAX0985-73-2127

     E-mailbyogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp

PDFファイルはこちらから→平成30年度病害虫発生予察防除報第6号