6011−1031 
令和3年4月13日 
 各関係機関の長
            殿
 各病害虫防除員 
 
                    宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長 
 
令和3年度病害虫防除情報第1号
 
 サツマイモ基腐病について、各地域の発生状況を把握しながら適切な防除指導をお願いします。

 サツマイモ育苗ほ場においてサツマイモ基腐病の発生が確認されています。
 今後の発生拡大防止のため、苗消毒を徹底しましょう。
 
1 作物名   かんしょ
 
2 病害虫名  サツマイモ基腐病 
 
3 本病の特徴
本病は、主に感染苗のほ場への持ち込みや、土壌中に残った前年の被害残渣により発症する。特に、未発生地への侵入は、見かけ上健全だが本病原菌に感染している苗や種イモを介しての拡大が懸念される。本病においては、採苗位置を上げ、苗消毒を徹底することで発病リスクを低下できることが分かっており、苗消毒の徹底が発生拡大防止のため重要である。
                          
4 苗消毒のポイント
(1) 苗床に本病が発生した場合、症状のある株は速やかにハウス外に持ち出し、適切に処分する。
 
(2) ベンレート水和剤またはベンレートT水和剤20を用いて、必ず苗消毒を行う。また、消毒液は充分量を準備し、使用する当日に調整したものを用いる(表1)。
 
(3) 採苗の際は、苗床の地際部から5cm以上離して採取し、採苗時のハサミはこ まめに消毒(火炎滅菌または丁寧な洗浄と拭き取り)する。
 
表1 サツマイモ基腐病に対する苗消毒の登録農薬(2021年4月1日現在)

    薬剤名       希釈倍数     使用回数  使用時期    使用方法

 ベンレート水和剤    500〜1,000倍    1回    植付前   30分間苗基部浸漬

 ベンレートT水和剤20   200倍      1回    植付前   30分間さし苗基部浸漬

 
 
5 本ぽにおける対策のポイント
(1) 定植後に発病した株は、症状の進展とともに、病斑部に大量の胞子をを形成し、降雨等により周辺に拡がることから、ほ場での発生の有無をこまめに確認し、発病株の早期発見・除去に努める(図1)。発病株を見つけた場合は、早急に抜き取り、その場でビニール袋などに入れてほ場外に持ち出し、適切に処分する。

 
図1 株元の病斑部
 
(2) 周辺株への伝染を予防するため、銅剤での予防散布を行う。散布の際は、株元にしっかり薬液がかかるよう注意する。
2021年4月現在、2種の銅剤(ジーファイン水和剤、Zボルドー)とアミスター20フロアブルが登録されているので、使用基準に従って適切に散布する(表2)。
 
(3) 薬剤防除にあたっては、銅剤での予防を基本とし、アミスター20フロアブルは、耐性菌が発生するリスクがあるため、連用しないよう注意すること。
 
 
表2 サツマイモ基腐病に対する茎葉散布の登録農薬 (2021年4月1日現在)

     薬剤名      希釈倍数  使用回数  使用時期     使用方法

ジーファイン水和剤     1,000倍    −   収穫前日まで   散布

Zボルドー          500倍    −     −      散布

              2,000倍   3回以内  収穫14日前まで  散布
アミスター20フロアブル
               32倍   3回以内  収穫14日前まで 無人航空機による散布

 
 



 
《連絡先》宮崎県総合農業試験場 病害虫防除・肥料検査課
    (病害虫防除・肥料検査センター) 阿萬・久野
    TEL:0985-73-6670  FAX:0985-73-2127
    E-mail:byogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp

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