6011−1373 
令和3年8月3日 
  各関係機関の長
 各病害虫防除員  殿
                     宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長 

 令和3年度病害虫防除情報第7号

 いもち病について、各地域の発生状況を把握しながら適切な防除指導をお願いします。
 

 

  いもち病の発生が増加しています。今後の発生に注意し、適切な防除を行いましょう。
 
 

1 作物名  普通期水稲

 

2 病害虫名 いもち病(葉いもち、穂いもち)

 

3 発生状況(経過)

 1)7月中旬の巡回調査(41ほ場)における葉いもちの発生は平年並であったが、7月下旬の巡回調査では、発生面積率が46.3%(平年38.3%)、発病度が5.9(平年4.6)、発病株率が20.8%(平年15.8%)でいずれも平年よりやや多い発生であった(図1,2,3)。特に県北部の中山間地域で発生が多い(表1)。

 

  2)向こう1か月の気象予報では、気温は平年並、降水量は平年より多いと予想されており、今後の発生拡大が懸念される(鹿児島地方気象台7月29日発表1ヶ月予報)。

 


図1 巡回調査における発生面積率の推移

 図2 巡回調査における発病程度の推移
 
図3 巡回調査における発病株率の推移
 

 

 

   表1 7月下旬の巡回調査における葉いもちの発生状況

 

 

 

 調査

地点数

 

 

 程度別発生面積率(%)

  甚  多  中 

発生面

積率

(%)

発病度

 

 

発病株率

(%)

 

東諸県

北諸県

西諸県

東臼杵

西臼杵

    5

   10

    8

   10

    8

 0.0  0.0  0.0 20.0

 0.0  0.0  0.0 30.0

 0.0  0.0 12.5 12.5

 0.0  0.0 40.0 30.0

 0.0  0.0  0.0 75.0

20.0(28.5)

30.0(18.0)

25.0(20.0)

70.0(58.0)

75.0(52.2)

 3.0( 1.9)

 0.7( 0.8)

 6.9( 1.0)

13.7(10.6)

 3.3( 5.4)

12.0( 5.3)

 2.8( 3.3)

22.0( 3.5)

48.8(35.0)

12.5(20.8)

全県

   41

 0.0  0.0 12.2 34.1

46.3(38.3)

5.9(4.6)

20.8(15.8)

R2

   41

 0.0  0.0  9.8 19.5

29.3( )

 4.8( )

18.8( )

 ※( )内は平年値(H23-R2)。

         

 

4 防除上の注意

1)夏季の高温により、葉いもちの進行は一時的に抑制される可能性があるが、今後の 気象条件によっては、穂いもちの発生が助長されるため、穂ばらみ後期と穂揃期の防除を徹底する。

2)葉いもちが上位葉に発生している場合や、出穂期及びその後も降雨が続き、穂いもちの発生が予想される場合は、穂揃期の7〜10日後にも追加防除を行う。

3)雨の多い時は雨間散布を行い、防除適期を失しないようにする。

4)穂肥を行う場合は、窒素過多になると本病に感染しやすくなるため、施肥量に注意するとともに、施肥後に病斑がみられた場合は速やかに防除する。

5)同一系統の薬剤の連用は薬剤耐性菌の発生を助長することから、作用機構の異なる薬剤をローテーションで使用する。

6)県内の一部地域ではストロビルリン系殺菌剤(以下、QoI剤)に対する感受性の低下したいもち病菌の発生が確認されているため、QoI剤の使用は年1回にとどめ、感受性の低下を助長しないように注意する。

7)BLASTAM(ブラスタム)による葉いもちの感染好適条件の出現状況については、下記を参照。

  ※http://www.jppn.ne.jp/miyazaki/800/300/suitou/r3/blastam202107.html 

 

5 その他

  6月1日から8月31日の3か月間、農薬危害防止運動を実施しています。農薬散布にあたっては、ラベル表示の確認を十分に行い、農薬使用基準を遵守し、危害防止に努めましょう。



 

《連絡先》

 宮崎県総合農業試験場病害虫防除・肥料検査課

 (病害虫防除・肥料検査センター) 阿萬

  TEL0985-73-6670  FAX0985-73-2127

  E-mailbyogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp