6011−1170

                             令和4年6月2日

各関係機関の長

        殿

各病害虫防除員

 

                    宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長

 

 

          令和4年度病害虫防除情報第3号

 

 

 施設野菜の病害虫対策について、各地域の発生状況を把握しながら適切な防除指導をお
願いします。

 

 

 

  栽培終了時の蒸し込みと残さ処理を適切に行い、次期作付け

 のための病害虫対策を徹底しましょう。

 

 

1 作物名  施設野菜(キュウリ、ピーマン、トマト、イチゴ)

 

 

2 病害虫名 施設野菜の病害虫(主にアザミウマ類、コナジラミ類、ハダニ類、土壌病害虫

 

 

3 発生状況(経過)

 

  施設野菜の4月の巡回調査結果は以下のとおりであった(イチゴは3月調査)。

 

 

 (1)冬春キュウリ

 

   ミナミキイロアザミウマ10月〜4月の発生程度:平年よりやや少)

    4月:発生面積率:30.0%(前年11.1%、平年62.1%)    平年よりやや少

       100葉当たり虫数:3.1頭(前年11.4頭、平年107.6頭)   平年より少

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    図1 発生面積率の推移        図2 100葉当たり虫数の推移

 

   黄化えそ病(MYSV)(10月〜4月の発生程度:平年より多)

     4月:発生面積率:20.0%(前年11.1%、平年15.8%)       平年並

        発病株率:1.3%(前年0.3%、平年0.6%)            平年よりやや多

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

     図3 発生面積率の推移        図4 発病株率の推移

 

 

 

 (2)冬春ピーマン

 

   ミナミキイロアザミウマ10月〜4月の発生程度:平年並)

     4月:発生面積率:8.3%(前年9.1%、平年31.5%)      平年よりやや少

          10花当たり虫数:0.1頭(前年0.1頭、平年1.4頭)   平年よりやや少

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    図5 発生面積率の推移          図6 10花当たり虫数の推移

 

   ヒラズハナアザミウマ10月〜4月の発生程度:平年よりやや多)

     4月:発生面積率:66.7%(前年91.0%、平年64.7%)    平年並

        10花当たり虫数:18.1頭(前年26.0頭、平年23.0頭)  平年並

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    図7 発生面積率の推移          図8 10花当たり虫数の推移

 

 (3)冬春トマト

 

   タバココナジラミ10月〜4月の発生程度:平年より少)

     4月:発生面積率:20.0%(前年60.0%、平年41.8%)    平年より少

        100葉当たり虫数:1.6頭(前年67.1頭、平年13.9頭)  平年よりやや少

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     図9 発生面積率の推移        図10 100葉当たり虫数の推移

 

  (4)イチゴ(3月調査)

 

   ハダニ類10月〜3月の発生程度:平年よりやや少)

    3月:発生面積率:16.7%(前年33.3%、平年71.7%)     平年より少

       寄生株率:1.2%(前年14.8%、平年26.0%)         平年より少

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     11 発生面積率の推移         12 寄生株率の推移

 

   ヒラズハナアザミウマ10月〜3月の発生程度:平年より多)

    3月:発生面積率:75.1%(前年25.0%、平年22.3%)     平年より多

       寄生花率:19.7%(前年7.2%、平年4.1%)          平年より多

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     13 発生面積率の推移         図14 寄生花率の推移

 

 

4 防除上の注意

 

 1)アザミウマ類、コナジラミ類、ハダニ類

 

  @ いずれの害虫も薬剤感受性の低下が報告されるなど、栽培期間中の防除が困難と
   なってきている。次作での発生を抑制するためには、栽培終了時の施設外への飛散
   を防止し、感受性低下個体群の野外への定着を防ぐことが重要である。

 

  A 微小害虫が媒介するウイルス病(表1)の防除対策では、特に周辺へのウイルス
   拡散防止を目的に、栽培終了時には必ず防除と蒸し込みを行い、生き残った害虫を
   死滅させる。具体的には、対象の害虫に対する薬剤防除を行った上で、施設を密閉
   して20日間程度蒸し込む。

 

  B ほ場周辺やほ場内の雑草は害虫の発生・増殖源となるので、ハウス内外、栽培地
   周辺の除草を徹底する。

 

  表1 各作物における主なウイルス病および媒介虫

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 2)土壌病害虫

 

  @ 作物残さは施設外に持ち出し適切に処分する。残さ処理の終わったほ場は、改良
   太陽熱消毒法などによりほ場の隅々まで土壌消毒を行う。天候不順などで、改良太
   陽熱消毒法の防除効果が十分に望めない時は、薬剤による土壌消毒を実施する。

 

  A 土壌病害が発生したほ場で、くん蒸剤などの土壌消毒剤を使用する場合は、残さ
   を分解させた後に処理することで高い防除効果が得られる。

 

  B 施設内で使用した資材・農機具などについても消毒を行うなど、徹底して病原菌
   や線虫など土壌病害虫の密度を減らすことが重要である。

 

  ●6月1日から8月31日までの3か月間、農薬危害防止運動を実施します。農薬散布
   にあたっては、ラベル表示の確認を十分に行い、農薬使用基準を遵守し、危害防止
   に努めましょう。

 

《連絡先》

 

  宮崎県総合農業試験場  病害虫防除・肥料検査課

   (病害虫防除・肥料検査センター) 椎葉

    TEL :0985-73-6670  FAX :0985-73-2127

   E-mailbyogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp

   ホームページ:http://www.jppn.ne.jp/miyazaki