6011−1176
令和4年6月3日
各関係機関の長
殿
各病害虫防除員
宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長
令和4年度病害虫防除情報第4号
サツマイモ基腐病について、各地域の発生状況を把握しながら適切な防除指導をお願いします。
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本年産サツマイモ栽培において、サツマイモ基腐病が本ぽで確
認されました。
今後の発生拡大防止のため、適切な対策を徹底しましょう。
1 作物名 かんしょ
2 病害虫名 サツマイモ基腐病
3 発生状況(経過)
5月下旬、原料用サツマイモのほ場(品種:コガネセンガン)において、サツマイ
モ基腐病の発生が確認された(写真1)。今後、梅雨入りに伴い、本病に好適な条件
が続くことが予想され、本ぽでの発生拡大が懸念される。
写真1 本ぽにおける発病株(左:全体、右:地際部)
4 本ぽにおける対策のポイント
(1)定植後に発病した株(写真1)は、症状の進展とともに、病斑部に大量の胞子
を形成し、降雨等により周辺に拡がることから、ほ場での発生の有無をこまめに
確認し、発病株の早期発見・除去に努める。
(2)発病株(写真1)を見つけた場合は、早急に抜き取り、ほ場外に持ち出し、適
切に処分する。また、周辺株への伝染を予防するため、薬剤による予防散布を行
う。散布の際は、株元にしっかり薬液がかかるよう注意する。
(3)定植後、5〜6週間頃から発病し始め、その後急速に進展するため(図1)、定
植から5週間目を目安にアミスター20フロアブルによる防除を行う。アミスター
20フロアブルは耐性菌の発生リスクがあることから、連用は避け、銅剤(ジー
ファイン水和剤又はZボルドー)との交互散布を行う(表1)。
図1 甚発生ほ場における発病株率の推移(2021年、5月上旬定植)
表1 サツマイモ基腐病に対する茎葉散布の登録農薬 (2022年6月1日現在)
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※農薬は、使用する前に必ずラベルの表示を確認し、適正に使用すること。
○本病に対する詳細な防除対策は,以下のマニュアルを参照すること。 ・【宮崎県】サツマイモ基腐病 対策マニュアル(令和3年度版) https://www.pref.miyazaki.lg.jp/documents/67650/67650_202203011 |
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・【農研機構】サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策(令和3年度版) https://www.naro.go.jp/publicity_report/publication/files/stem_ blight_and_storage_tuber_rot_of_sweetpotator03.pdf |
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(病害虫防除・肥料検査センター) 阿萬・久野 TEL:0985-73-6670 FAX:0985-73-2127 E-mail:byogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp |