011−1511  
                             令和2年10月2日 
各関係機関の長
          殿
各病害虫防除員 
 
                    宮崎県病害虫防除・肥料検査センター所長 
 
       令和2年度病害虫防除情報第7号
 
 ヒラズハナアザミウマについて、各地域の発生状況を把握しながら適切な防除指導をお願いします。

 近年、県央部のピーマン産地において、ヒラズハナアザミウマの多発生
ほ場が多く確認されています。
 密度増加に伴い、果実への被害が懸念されますので、多発前に総合的な
防除対策を講じ、低密度に維持しましょう。
 
1 作物名   ピーマン
 
2 病害虫名  ヒラズハナアザミウマ
 
3 発生状況(経過)
 1)前年の調査において、11月より急激に発生量が増加し、その後も増加傾向で推移した(図1、2)。
前年は発生面積率および発生程度が過去10年で最も高かった。
 2)当課が実施した各種殺虫剤の感受性調査の結果、ピーマンから採集したヒラズハナアザミウマの
個体群は、多くの殺虫剤において感受性が低下している。
一方、殺虫剤の散布回数が少ないイチゴ個体群での感受性低下は一部の薬剤のみである(図3)。
図1 発生面積率の推移      図2 発生程度(10花当たり虫数)の推移
 
4 防除上の注意
 1) 1)ハウス周辺に開花している花からハウス内に侵入するため、周辺の除草を行う。
 2) 2)ピーマンの花数が減少する時期が防除適期となるので、時期を逃さず、防除の徹底を図る。
 3) 3)青色粘着トラップを生長点付近に300〜500枚/10a設置し、誘殺による密度低下を図る(図4)。
ただし、株が繁茂する前に設置しないと効果が十分に得られないため、
定植後1か月ごろまでに設置する。天敵カスミカメ類とは併用しない。
 4) 4)主に花の内部に生息することから、薬剤防除は薬液が花の内部にしっかり付着するように行う。
また花粉が薬液をはじくことから、薬剤の付着性を高めるために乳剤以外は必ず展着剤や気門封鎖剤を加用する。
  図3 2019〜20年に実施したヒラズハナアザミウマ雌成虫に対する殺虫剤の効果
  ※数値はピーマンは7個体群、イチゴは3個体群の結果の平均値
   薬剤名の括弧内の数字はIRACコードを示し、同一文字は同系統の薬剤を示す
 
図4 青色粘着板大量設置によるヒラズハナアザミウマに対する防除効果
       ※平成28年実施。9月上旬定植、9月下旬粘着板設置
 
 
 



 
《連絡先》宮崎県総合農業試験場 病害虫防除・肥料検査課
    (病害虫防除・肥料検査センター) 椎葉・松浦
    TEL:0985-73-6670  FAX:0985-73-2127
    E-mail:byogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp
 

 

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