6011−1476

                                                          平成30年8月27日

 

 各関係機関長

 各病害虫防除員 様

 

                                                 宮崎県病害虫防除・肥料検査センタ−所長

 

平成30年度病害虫発生予察特殊報第1号について

 

                 平成30年度病害虫発生予察特殊報第1号を発表したので送付します。

 

 

平成30年度病害虫発生予察特殊報第1号

 

 

1 病害虫名:1)ハンエンカタカイガラムシ属の一種 Saissetia neglecta De Lotto

1 病害虫名:2)ミカンコナカイガラムシ  Planococcus citri (Risso)

1 病害虫名:3)ヒラタカタカイガラムシ属の一種(ヒラタカタカイガラムシまたはCoccus praetermissus)

 

2 作 名:ライチ(ムクロジ科)

 

3 発生確認の経過

平成30年5月中旬、宮崎県内の施設ライチほ場において、葉、枝、果実に寄生するカイガラムシが認められ、門司植物防疫所へ

同定依頼したところ、国内未発生1種、既知2種のカイガラムシが確認された。当該3種のカイガラムシのライチへの寄生は、国内初確認である。

 

4 形態及び生態の特徴

   1)ハンエンカタカイガラムシ属の一種 Saissetia neglecta De Lotto  (写真1)

形  態:雌成虫は体長1.54.5 mm、幅1.04.0 mm、茶色から濃い茶色。凸状で円形に近く、背面にH状の隆起線がある。

分  布:北米から中南米および大洋州に分布。

寄主植物:ミカン科、ウルシ科など多食性である。

被  害:枝を吸汁加害する。

2)ミカンコナカイガラムシ Planococcus citri (Risso) (写真2)

形  態:雌成虫は体長3.5 mm内外の黄褐色の楕円形で、体表は白色ロウ物質で覆われるが、厚みはなく、背部の正中線の地肌が縦筋となって見える。

分  布:全世界に広く分布し、国内では小笠原、南西諸島、本土の温室にも一般的に分布。

寄主植物:ミカン科、トウダイクサ科など極めて多食性で、果樹類、花木、観葉植物、草花などに寄生する。

被  害:葉、枝および果実を吸汁加害する。

3)ヒラタカタカイガラムシ属の一種  (写真3)

形  態:両種は形態的には、背面刺毛の形状以外に違いは無い。

   [ヒラタカタカイガラムシ]

分  布:全世界に広く分布し、本州、四国、九州、南西諸島。

寄主植物:ミカン科、ソテツ科、ラン科など極めて多食性で、果樹類、花木、観葉植物、草花などに寄生する。

被  害:葉、枝および果実を吸汁加害する。

[C. praetermissus]

   分  布:東南アジア、大洋州等。

寄主植物・被害:ヒラタカタカイガラムシに準じる。

 

5 防除対策

1)現在、登録農薬はないため早期発見に努め、寄生部位をブラシ等でこすり落とすなどの防除を行う。なお、こすり落とす際は、周囲に拡散しないようにする。

2)剪定時には寄生部位を除去し、埋没等適切に処分する。

3)苗を導入する場合は、寄生に十分注意する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


写真1 ハンエンカタカイガラムシ属の枝への寄生

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


   写真2 ミカンコナカイガラムシ       写真3 ヒラタカタカイガラムシ属

 

 

 

《連絡先》

 病害虫防除・肥料検査センター  松浦・寺本

 TEL :0985-73-6670  FAX :0985-73-7499

 E-mailbyogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp

 ホームページ:http://www.jppn.ne.jp/miyazaki

 

 

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