6011−1392 
令和3年8月17日 

 各関係機関の長

                   殿

 各病害虫防除員

                    宮崎県病害虫防除・肥料検査センタ−所長 

令和3年度病害虫発生予察特殊報第2号について

 令和3年度病害虫発生予察特殊報第2号を発表したので送付します。


令和3年度病害虫発生予察特殊報第2号

1 病害虫名:ファレノプシス株枯病

       Neocosmospora solani (Mart.) L.Lombard & Crous

       (無性世代:Fusarium solani (Mart.) Sacc)

 

2 作 物 名:ファレノプシス

 

3 発生確認の経過

1)令和3年(2021年)6月、県内の施設栽培ファレノプシスにおいて、葉の基部が灰白色〜黒褐色に変色し、葉全体が萎れ、その後落葉する症状が認められた。現場ほ場より検体を採取、菌を分離し、農林水産省門司植物防疫所に同定を依頼した結果、本病であることが判明した。

2)本病は、昭和63年(1988年)に沖縄県の施設栽培ファレノプシス及びドリテノプシスで初めて確認された。その後、栃木県、熊本県で確認されている。

 

4 病徴

1)葉では、はじめ基部が変色、腐敗し、葉全体が萎れ、やがて枯死する。根では乾腐症状を呈し、黒褐色に変色する。病勢が激しい場合は株全体が萎凋枯死する。

2)病斑部の表面にはたびたび赤褐色の子のう殻が形成され、多湿時には白色の菌糸も確認される。

3)苗での発生が多く、大きな株が短期間で枯死に至ることは少ないが、株全体の生育は劣る。

 

5 病原菌の特徴

1)糸状菌の一種で子のう菌類に属し、有性世代では赤褐色の子のう殻を形成する。内部には子のうを形成し、その中に子のう胞子を8個形成する。無性世代では楕円〜紡錘形の小分生子及び鎌形の大分生子を形成する。

 

6 防除対策

1)本病に対する登録農薬はないため、発病株は見つけ次第ほ場外に持ち出し、適切に処分する。発病株の植え込み資材についてもほ場外で適切に処分し、再利用はしない。

2)栽培管理に使用する器具などは消毒して使用する。



  図1 確認された発病株



  図2 病斑部表面に形成された子のう殻


  図3 病斑上の子のう殻と菌糸



  図4 子のう殻と子のう



  図5 子のうと子のう胞子

 

   

 

 

《連絡先》

 宮崎県総合農業試験場 病害虫防除・肥料検査課

 (病害虫防除・肥料検査センター) 久野・椎葉

 TEL :0985-73-6670  FAX :0985-73-2127

 E-mailbyogaichu-hiryo@pref.miyazaki.lg.jp

 ホームページ:http://www.jppn.ne.jp/miyazaki