6331−115
平成12年11月22日
各関係機関長
各病害虫防除員 殿
宮崎県病害虫防除所長
平成12年度病害虫発生予察注意報第7号について
平成12年度病害虫発生予察注意報第7号を発表したので送付します。
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平成12年度病害虫発生予察注意報第7号
平成12年11月22日
宮崎県
病害虫名
斑点病
作 物 名 冬春ピーマン
1.発生地域 県下全域
2.発生量
多
3.注意報の根拠
1)本病の発生は平年よりも早く定植直後から散見された。
2)11月の巡回調査によると本病の発生面積率、発病葉率ともに平年に比べて多い。
10月 | 11月 | |||
本 年 | 平 年 | 本 年 | 平 年 | |
発生面積率(%) | 18.2 | 2.0 | 40.0 | 30.8 |
発病葉率(%) | 0.4 | 0.0 | 1.1 | 0.5 |
3)10月下旬からの気温は平年より高く、降水量はやや多く、日照時間は少ない。
このため施設内の高温多湿状態が続き、ピーマンの生育も軟弱徒長の状態である。
4.防除上の注意
1)ハウス内の換気、水管理に留意し高温多湿にならないように努める。また、整枝を行って茎葉が過繁茂とならないよう注意する。
2)冬期の施設では潜伏期間は20日前後であり、病原菌が侵入した後では防除が困難であるため、予防防除に努めるとともに温湿度管理に注意する。(発病適温は20〜25℃、多湿条件下で発病しやすい。)
3)本病の被害により落葉した発病葉は、ハウス外へ持ち出し焼却する。また、着生している発病葉も栽培上許されるかぎり摘葉して処分し、ハウス内の菌密度の低下を図る。
4)ハウス内保温のため午前中のハウス開放時刻を遅らせることは、本病の発生を助長するので極力避ける。
5)曇雨天の日が続くときは、加温機の送風を作動させ結露を防止する。
6)曇雨天の後に胞子飛散量が多くなるので、曇雨天後の防除を徹底する。
5.その他
1)10月下旬からの高温多雨、日照不足により病害の発生に適した気象条件が続いている。このため、軟腐病、菌核病、灰色カビ病の各病害も発生が確認されているので、ハウス内の高温多湿を避け、換気を十分に行い水管理にも注意する。
2)薬剤等その他詳細については、「平成12年度病害虫・雑草防除等指導指針」を参照のこと。
3)農薬の使用にあたっては農薬安全使用基準の遵守並びに危被害の発生防止に努める。