平成14年5月23日
                             宮崎県病害虫防除所長

平成14年度病害虫発生予察注意報第2号


 病害虫名  いもち病(葉いもち)
 作物名   早期水稲
 
1.注意報の内容
 1)発生地域  特に山沿いを中心とした早期水稲地帯
 2)発生程度  やや多

2.注意報の根拠
 1)初発生が5月1日で平年(5月12日)より11日早く、5月上旬の巡回調査で本田での発生を確認したのは平成10年の多発生の年以来4年ぶりである。
 2)速報発表(5月9日)以降急激に病勢が進展し、山沿いの一部では「ずり込み症状」のほ場も見られる。
 3)4月中旬以降曇雨天の日が多かったためイネの生育は軟弱徒長気味で、感染しやすい体質となっている。
 4)今後の天候は、気温が平年並みで、降水量は平年並か平年より多く、日照時間は平年並みか平年より少ないと予想されている。(鹿児島地方気象台5月17日発表1ヶ月予報)

3.防除対策
 1)田植え時に育苗箱施薬をしていないほ場では葉いもちの早期発見につとめ初期防除を徹底する。
 2)育苗箱施薬を行ったほ場でも、今後残効が切れて発病することが考えられるので、発生に注意し適期防除を実施する。
 3)雨が多い時は雨間散布を行い、防除適期を失しないようにする。
 4)穂肥の施用に当たっては、イネの生育状況や今後の気象の推移を考慮して、適切に行う。
 5)薬剤等その他の詳細については「平成14年度病害虫・雑草防除等指導指針」を参照のこと。