6331−50
平成14年6月11日
各関係機関長
各病害虫防除員 殿
宮崎県病害虫防除所長
平成14年度病害虫発生予察注意報第4号について
平成14年度病害虫発生予察注意報第4号を発表したので送付します。
平成14年度病害虫発生予察注意報第4号
平成14年6月11日
宮崎県
病害虫名 斑点米カメムシ類
作物名 早期水稲
1.注意報の内容
1)発生地域 : 早期水稲栽培地帯
2)発生程度 : 多
2.注意報の根拠
1)6月上旬の水田周辺におけるイタリアンライグラスでの生息密度は表−1のとおり全般的に高く、地域によって特に発生程度の高いほ場も見られる。
2)ミナミアオカメムシ、クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、シラホシカメムシ、アカスジカスミカメが多くの調査地点で確認されており、いずれも斑点米産出能力が高いため警戒が必要である。
3)気象1ヶ月予報によると6月の気温は平年より高く、降水量は平年並みと予想されており(鹿児島地方気象台6月7日発表予報)、斑点米カメムシ類の活動に好適である考えられる。
3.防除対策
1)防除時期は穂揃期とその7〜10日後の2回防除であり、防除薬剤は穂いもちとの同時防除剤の使用が効果的であり、高密度の場合はさらに追加防除が必要である。
2)本虫による被害は品質を著しく低下させ等級格下げの重要な要因になるので、広域の集団一斉防除に努め防除効率を高める。
3)地域内で出穂の早い水田には集中的に飛来する恐れがあるので注意する。
4)雨が多い時は雨間散布を行い、防除適期を失しないようにする。
5)薬剤等その他の詳細については「平成14年度病害虫・雑草防除等指導指針」を参照のこと。
表−1 斑点米カメムシ類の生息密度
(単位:頭)
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本 年 |
前 年 |
平 年 |
18.2±14.0 |
7.7±6.1 |
12.5±4.2 |
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※調査はイタリアンライグラスほ場20回すくい取り
※数値はミナミアオカメムシ、クモヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、シラホシカメムシ4種合計の県内平均値±調査地域別の標準偏差
