平成14年度病害虫発生予察注意報第5号
                                         平成14年7月18日
                                             宮崎県
 
 病害虫名  いもち病(葉いもち)
 作物名   普通期水稲
 
1.発生地域  県内全域
2.発生程度  
3.注意報の根拠
 1)7月中旬巡回調査でのいもち病の発生面積率は62.5%(平年値21.6%)、発病度は7.5(平年値2.3)でともに高い。
 2)一部では罹病苗の移植により急激に病勢が進展し、「ずり込み症状」のほ場も見られる。
 3)カルプロパミド箱施薬剤(商品名:ウィン)を処理したほ場でも、通常より早い時期からいもち病の発生がみられることから、普通期水稲地帯でもカルプロパミド剤低感受性菌の発生も考えられる。
 4)今後の天候は、気温は平年並か平年より高く、降水量は平年より多いと予想されている。(鹿児島地方気象台7月12日発表1ヶ月予報)
4.防除対策
 1)いもち病の発生を確認したほ場では速やかに防除を行う。
 2)育苗箱施薬を行ったほ場でも、通常より早い時期から発病することが考えられるので、発生に注意し適期防除を実施する。
 3)雨が多い時は雨間散布を行い、防除適期を失しないようにする。
 4)穂肥の施用に当たっては、イネの生育状況や今後の気象の推移を考慮して、適切に行う。
 5)カルプロパミド箱施薬剤を処理したほ場でいもち病の発生がみられる場合は、本剤と同系統の本田散布剤の使用は避ける。
 6)薬剤等その他の詳細については「平成14年度病害虫・雑草防除等指導指針」を参照のこと。